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なんやかんや、あったらしく
寝る前の読書をして寝ようかと思っていると誠士郎からの着信。
誠士郎は宿題をするタイプでも明日の授業の確認をするタイプでもない。
電話すらもめんどくさーいと言ってしないタイプなのに珍しい、なんて思いながら
通話ボタンを押すと、あ、出た。と言っていかにも眠たそうな声で私に話しかける誠士郎。
｢どうしたの？｣
｢俺、玲王とサッカーすることにした｣
｢あ、そう｣
｢…なんか、思ってた反応じゃない｣
上手く反応できなかっただけなのだけど、拗ねたようにもっと無いの？と聞いてくる。
正直驚いた。
誠士郎はなんでも出来るけど、めんどくさーいの一点張りで興味無いことには何もしないから。
裏を返せば、サッカーに興味を持ったってことなんだろうけど
スポーツなんて、絶対しなさそうなのに
汗かく、疲れる、めんどくさーいって。
｢御影くんと随分仲良くなったんだね｣
｢Aはどっちに嫉妬してるの？俺と仲良くなった玲王？玲王と仲良くなった俺？｣
｢まず大前提、嫉妬してないよ。頑張って、誠士郎｣
じゃあ切るね。と言って切ろうとすると
なんで他人事なの？と言われて思わず素っ頓狂な声を上げると
｢俺と玲王のマネージャー、Aに決定したんだけど？｣
｢は？い？｣
｢だから、俺と玲王のマネージャー｣
｢…いや、やらないよ？私スポーツ苦手だし…｣
私の知らない間に、何故か私が2人の世話をすることが決まっていて
要は、その決定事項を御影坊ちゃんは私の連絡先を知らないし
誠士郎が幼馴染だし、幼馴染から言ったら引き受けてくれるだろうという算段だったのだろう。
残念なことに、誠士郎は忘れてるだろうし御影坊ちゃんは知らないだろうけど
私は団体スポーツが何よりも嫌い。
ミスすればミスした人のせいで、ちゃんとしろよ！ってチームメイトから言われて
それを言われる側だったから、どうしても見ている方でもミスした人の気持ちになってしまって苦しい。
｢俺、Aしか嫌なんだけど｣
｢御影くんが、どんな人かとか分からないし憶測だけど、ミスしたチームメイトを責めたりする人がいるならしたくない｣
｢…しない。だって俺ら2人のチームだから｣
｢え？｣
｢2人で練習、めんどくさいけど…。2人でまぁ、ピンチヒッター呼んで試合…疲れるけど…だから、安心して俺の世話してよ｣
私が何度断っても、中々折れない誠士郎に半ば折れるようにして承諾すると
誠士郎は、A、大好き。そうサラッと言って電話を切った。
｢…サラッと言わないでよ…バカ｣
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もむ(プロフ) - 咲夜（さくや）さん» 大分お返事遅くなり申し訳ございません……！咲夜さん、読んでいただきありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (11月10日 20時) (
レス) id: 4f36815b2b (このIDを非表示/違反報告)
咲夜（さくや）(プロフ) - 続き楽しみにしています。 (10月29日 18時) (レス) id: f2b60f62ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もむ | 作成日時：2023年10月11日 21時
