191 side atae ページ41
あちこち探して歩く。
途中で他のメンバーと会って、
実彩子ちゃんを一緒に探す。
そして、休憩スペースでうずくまる実彩子ちゃんを見つけた。
真っ先に近寄ろうとした千晃を止めて、
俺に話をさせてと頼む。
実彩子ちゃんに近寄ると
細い背中が震えてて、
泣いてるのがわかる。
與「実彩子ちゃん。」
顔を上げた実彩子ちゃんは、
目を真っ赤にして泣いていた。
実「どうしよう。
私初めて…
人を叩いちゃった…。」
與「そっか。」
そう言って実彩子ちゃんの隣に座る。
與「実彩子ちゃんも、痛かったやろ?
心が。」
実「まさか、
真司郎に慰められる日が来るなんてね。
出会った頃はホントに子供っぽかったのに。」
と泣きながら笑う。
與「あれから何年たったと思ってるん?
もう、アラサーやで。」
実「ホントだ。
随分一緒にいるね、私達。」
與「なぁ、俺、何があったかよく知らんけど…」
と言いかけた俺の言葉を遮って
実彩子ちゃんが言った。
実「私、浮気してたの。
1年くらい前から、ずっと。
しかも、隆弘の友達と。
最低だよね。」
與「マジで?」
実「るりちゃんの言うこと、
一つも間違ってなかった。
好きならなんで裏切ったんだ?って。
そのとおりだよね。」
自嘲する実彩子ちゃんに問いかける。
與「なんでなん?」
実「寂しかった。
一緒にいてほしい時にいてくれなかった。
私を見ていて欲しかった。
でもさ、今になって思うと、
私、もっと気持ちを伝えてればよかった。
そしたら、ちゃんと隆弘と向き合えたのかも。
好きだって言ってくれる人といると
満たされた気分になって。
楽な方へ逃げたんだ。」
與「確かにやってる事は最低や。」
実「真司郎…。」
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リリィ(プロフ) - ちゃんうめさん» ちゃんうめさん。コメントありがとうございます!温かいコメント頂いてとても嬉しく、こちらこそ感謝です☆ (2018年5月21日 19時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - 由希さん» 由希さん、ありがとうございます!やっと続き書き始めました!引き続き楽しんで頂けたら嬉しいです。 (2018年5月21日 19時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - りんさん» りんさん、ありがとうございます!すっごく嬉しいです。続編、書き始めたのでよかったら引き続きよろしくお願いします! (2018年5月21日 19時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - いろんな方の小説がある中で、やっぱりこの話が1番大好きです本当に( ; ; ) ずっとずっと読み続けたいです…お話楽しみにしてますね! (2018年5月17日 21時) (レス) id: 76f9ce82a3 (このIDを非表示/違反報告)
由希(プロフ) - 4終了お疲れ様です。続き楽しみに待ってます (2018年5月16日 23時) (レス) id: ec5f86864e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リリィ | 作成日時:2018年4月14日 21時