大好きな人は。4

192 side atae ページ42

與「でもな、実彩子ちゃん。

だからって、俺は実彩子ちゃんのこと、
嫌いにならへんし、大切や。


俺にとって、
いや、俺らメンバーにとって、
実彩子ちゃんはかけがえのない人だから。



反省したり、後悔したあとは、
前を向けばいい。


一人で立てないなら、
立てるようになるまで、みんなで支える。

実彩子ちゃんは一人やないで。」


かける言葉が正しかったのかはわからない。
だけど、俺はその時本当にそう思った。


うわーんと、子供のように声を上げて泣く
実彩子ちゃんを胸に抱き、
よしよしと背中を撫でる。


そして、壁に隠れてそれを聞いてるであろう、
直也くん。
秀太と日高と、千晃。
そして、にっしー。


浦「あっ、おい、千晃！」


千晃が飛び出してきて、
俺と実彩子ちゃんに勢いやく抱きついてくる。


與「うわっ！」


千「宇野ちゃーん！！

私、宇野ちゃんが大好きだよー。」


千晃の顔も涙でぐちゃぐちゃだ。
バランスを崩して、
床に倒れ込む。


末「俺も行こー。」


宇野ぉ、お前バカだなぁ、
ほんとだなぁ、

と日高も、秀太も一緒に床に寝転ぶ。


怪我すると困るだろー、
ホドホドにしろよーと
言いながら、
直也くんも飛び込んできて。

それを見ながら、
静かに泣いてるにっしーがいて。



そうだ。
俺らは7人でAAAだ。


この絆は決して切れることはない。

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