大好きな人は。4

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まさか実彩子さんが来てるなんて思わなかった。
西島さん、連絡くれればよかったのに。



それにしても、やっぱり、
西島さんの隣には実彩子さんが似合う。


西島さんは確かに私を好きだと言ってくれたし、
その気持ちを疑ってるわけじゃない。


でも、私に西島さんの隣は似合わない。


その現実を痛いくらいに突きつけられた気がして、
私はどんな顔であの場に戻ればいいんだろう。


ぼーっとしたまま売店へと歩みを進めて、
陳列されている商品を眺める。


その時、


「るりちゃん？」


と声をかけられる。


驚いて振り向くと、
そこには


「亮介くん？なんで？」


花「チームNissy何人かでお見舞いに気がてら、
資料を渡しにきたんだ。

そしたら、エレベーターのとこで、
るりちゃん見つけて…。


るりちゃんも倒れて入院したって聞いて。
もう、大丈夫なの？」


「はい、大丈夫です。

あの・・この前はすみませんでした。」


初詣に行こうと誘ってくれたのに、
断ってしまったことを思い出した。


花「いいって、そんなの。
体調も悪かったんだし仕方ないよ。」


でも断ったのはそういう理由じゃない。
と言おうとした私の微妙な表情を感じ取ったのか、
亮介くんは話題を変えて、


「ね、にっしーの病室知ってたら案内してくれる？
置いてかれちゃったんだよね俺。」


「あ、うん。ちょっと待っててもらえる？」


私はそう言って適当に
ペットボトルの飲み物を何本か買い、
亮介くんと西島さんの病室へ向かった。

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