204話 ページ21
「あら貴方、子供の体をしているのに効かない？おかしいわね、子供には必ず効くはずの道具なのに……」
「生憎、もうとっくの昔に大人を通り越してお婆ちゃんなんでね！！」
見た目は高校生、だがもう中身の方は何万歳にもなる。悲しいから数えないけどね！！
つまり、大人だとこの魔法道具は効かないのだ。だとすれば、精神の自立具合によって効果が変わるはず。
「アリババ！あの人は本当のお母さんじゃない！」
未だに涙を流しているアリババに訴えかける。
ようは気持ちの問題。みんなが自立すればこの魔法は解けるはずなのだ。
根性論？いやいや、立派な作戦です。
「わかってる……わかってるけど……」
「もしも、あれが君の本当のお母さんだったとしても、誰かの全部言いなりで、本当にそれでいいのかい？僕たちはもう一人で考えて生きていかなければ」
「アラジン！」
アラジンも魔法が効いていないようで、アリババに問いかけていた。
「お前はそれで、平気なのかよ！？」
「……平気だよ。僕は『お母さん』に実際には会ったこともないから効果が薄いのかも知れないけれど、一人でも大丈夫」
アラジン……。
「だって、僕の中には今まで出会った色んな人たちの生き方や、考え方がつまっているから……」
そうか……そうだよね。
「アリババの中には、何もないの？思いを託していった人たちのことは何も残っていないの？」
アリババがぐっ、と拳に力を込める。
どうやらもう、目が覚めたようだ。
「モルさんも、君が誰かにもらった大切なことを、思い出しておくれよ！」
「だめよ！あなたたち、
そんな大聖母の声はもう、彼らには届かない。
「そんな！？
魔法がはね返されて、アリババとモルジアナは立ち上がった。
「アラジン、A、悪いな……格好悪いとこ見せちまってよ」
「くやしい……もう惑わされません」
もう、彼らは母親がいなくても生きていける。
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中学生なのに暇人 - 鎬さん» こちらこそ読んでいただいて嬉しいです！コメありがとうございますがんばりますね！（ ; ; ） (2019年12月30日 0時) (
レス) id: 3eebcb6e18 (このIDを非表示/違反報告)
鎬 - マギ はアニメも漫画も見ていたのでこんなに面白い作品が読めて嬉しいです更新頑張ってください！！ (2019年12月21日 23時) (レス) id: b3f6bf7af3 (このIDを非表示/違反報告)
中学生なのに暇人 - 蓮さん» ありがとうございます（ ; ; ） (2019年12月19日 23時) (レス) id: 2882797249 (このIDを非表示/違反報告)
蓮 - 好き (2019年12月12日 23時) (レス) id: 5ce3a7aa8e (このIDを非表示/違反報告)
中学生なのに暇人 - 氷空音さん» わわ！嬉しいです！読んでいただいてありがとうございます（ ; ; ）更新は不定期になってしまいますが頑張りますね！ (2019年12月1日 23時) (レス) id: 2882797249 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：中学生なのに暇人 | 作成日時：2019年10月8日 21時
