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3話【寝起きの先輩少女】 ページ4

某日、玉狛支部(修視点)


……「マンツーマンで指導してもらう」
ソファに座る少年少女達に向けて、迅さんが告げた時だった。

「誰かー!! なんで誰も居ないんですかー!」
別の部屋から少女の叫び声が響いてきた。

「あぁ、おれが呼んでくるよ」
そう言って迅さんは部屋を出ていった。
しばらくすると、ガチャりと扉が開く。
部屋に入ってきたのは、迅さんと知らない女性だ。


「あっ羽ちゃん! おかえり〜早かったね」
宇佐美先輩は、その女性にこちらへ来るように手招きする。
「ただいま! ……彼らは、新人さん?」

彼女は僕達をまじまじと見つめている。
すると迅さんが答えた。
「こいつら、おれの弟と妹なんだ」
さらりと2回目の同じ嘘を吐いた。
この人も騙されやすい人なのだろうか。

「嘘。新人さんですよね、珍しい」
……案外そうでも無いようだ。

「いやお前もちょっと前までは新人だったろ」
「ちょっと前って……1年以上前ですよぅ……」
新人に驚く彼女に、隣にいる迅さんはつっこんでいた。

「紹介しよう! この騙されにくい女の子が什得 羽 16歳」
「騙されにくいらしいです。よろしく
……えぇと、マンツーマン指導とか言ってたけど、私はなにか手伝った方がいいです?」

「あぁ、羽はあいつらが忙しい時のヘルプに回ってくれ。 主にメガネくんの指導が多くなるだろうけど」

「了解です。あと急で悪いんですが、仮眠取ってきます……」
彼女はそう言うと、顔色がどんどん悪くなっていく。
僕らが来たことで、我慢していたのかもしれない。

「羽ちゃん、おやすみー!」
「ちゃんと布団かけて寝ろよ」
「わかってまーす」
親に心配されるかの如く、宇佐美先輩とレイジさんに言われながら彼女は去っていった。

「あいつは朝から晩まで、任務がなければ基本ここにいるから何時でも頼るといい」

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名無しのしらゆき(プロフ) - 友人に編集を任されました。 奴は話を考えるだけなのと、基本シャイなので私が代わりに返信などを打ち込みます。 奴が返信した際は遠慮なく褒め潰してやってください。よろしくおねがいします。 (2021年2月15日 23時) (レス) id: 9ad50e2ee7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: x他1人 | 作成日時:2021年2月15日 23時

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