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放課後、部活の後に彼女を呼び止めた。

木兎さんは今日は用事があって先に帰ったらしく、俺的には都合がよかった。



“話があるから”と彼女を体育館裏へ。



「あかあしどしたの?相談?」




呼び止めるほどでも、なかったんだけど

せっかくだしさ。



「あのさ、A」

「?」




「俺、今から嘘をつくから、よく聞いてて」



そう言うと、昨日のことを思い出したのか

ハッとする彼女。



「それ先に言っちゃっていいの?」

「うん、いいよ」

「そっか」



ふぅ、とバレないほどに小さく深呼吸。

そして




「A、好きだよ」




Aの目が大きく開かれた。

驚いているのだろうか。




「……、あ、嘘……か。びっくりした……」



嘘だとわかっていても

明らかに動揺しているのがわかる。




「……てことは、え?嫌いなの??」

「ううん、そういう意味じゃない」

「あ、そういうことか。……ありがとう、」




Aはきっとこう捉えただろう。

俺は恋愛的にAのことを好きじゃないから安心しろ、と。



「うん、じゃあね。また明日」

「あ、ばいばい!またね赤葦!」




彼女に小さく手を振り、その場を立ち去る。



俺は拳をぎゅっと握った。

Aは幸せなのに、俺が邪魔するなんて絶対にしたくない。







“今から嘘をつくから”

という嘘をついた。



彼女に伝わる日は来るのだろうか。







Fin.

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狂魔(プロフ) - 最高でした!感動をありがとうございます! (2018年2月9日 23時) (レス) id: 644d6fc42d (このIDを非表示/違反報告)
(名前)あや(プロフ) - 読ませて貰いました(´;ω;`)こんなに感動するなんて…短いのに感動です!! (2018年2月7日 17時) (レス) id: fab371d7ac (このIDを非表示/違反報告)
雨宮さん(プロフ) - 感動をありがとうございました.....!!泣 (2017年4月30日 23時) (レス) id: 5399fc84a9 (このIDを非表示/違反報告)
り。(プロフ) - 最後の言葉にずしん。となにか心に来るものを感じました。とてもすてきです!!ありがとうございます!! (2017年4月15日 18時) (レス) id: 36bb0a795e (このIDを非表示/違反報告)
かっすー(プロフ) - 切なくていい話でした・・・赤葦くん好きだぁぁぁぁ (2017年4月7日 13時) (レス) id: 28120578a2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あぁ | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2017年4月3日 0時

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