124 ページ32
・
一方白龍は─
佐々木「ここまで我々のヒットは5本、クセのある球をコーナーに投げ分ける制球力に」
佐々木「ランナーを背負ってからのマウンド捌き…」
白龍の最大の武器でもある走塁を阻止し攻撃の隙をなるべく与えない
そんなピッチングを目の当たりにした監督は
佐々木「うちの走塁を意に介さぬ好投手であることをまず認めよう」
栄純が好投手であることを潔く認めた
相手の監督にここまで言わせるほど今日の栄純のピッチングは圧倒的なものなのだと
改めて思い知らされる言葉だ。
佐々木「その上で我々にできることは何か」
センバツ以降白龍が掲げてきたのは
"打撃の強化"
機動力を更なる武器へと昇華させ新たな白龍の野球に、それこそがこのチームの目的。
栄純(ベースギリギリ…)
御幸(グリップは目一杯持ってる)
そこから分かるのはカット打ちが上手い選手
内は捨てて外に狙いを絞るつもりなのか
そう思っていた矢先、1球目から打ち返され打球はライト前へ
A(ランナーが出したけどまだ1人、要所でインコースに攻めてくることを相手に悟られたか?)
ランナーを一塁に置いて打席に入るのは美馬
出塁したランナーもかなり大きくリードを取っている
御幸(この男もベース寄りに…塁上だけでなく打席からも揺さぶりをかけてくるつもりか)
この状況下で
御幸が出したサインは─
栄純(え…?ランナーいるのにもしもこのリードで走られたら)
御幸(大丈夫だ、あれだけリードを取れば当然リスクもある)
ランナーに走られてしまったら
このような状況ではまず先にそこを1番に気にしてしまうところだが
これは帰塁することだけに特化した見せかけのリードだと思っていい。
栄純(動くと同時に戻った)
美馬に対する1球目
判定はボール
御幸(やっぱ狙いはインコースか)
ランナーは動いてこない、そう読み切ってチェンジアップを投げる判断
それに加えて御幸は相手の狙い球はインコースだと気づき始めた
次はどう来るのか様子を見ていると…
御幸(立ち位置が元に戻った?)
御幸(チームバッティングに徹してくれていた方が楽だったのにな)
87人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ちあき | 作成日時:2020年10月26日 10時