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御幸「なんだそれ、俺はゴールデンウィークの練習試合でガンガンサイン出すつもりだったけど?」
栄純「!」
御幸「やっぱ実践で試してみねぇとな、どこまでが使える球なのか知っておきたいし」
栄純「そういうことならぜひ!」
御幸「だからなんださっきから…」
どこまで投げるのか聞けば
全部!と欲張りな返事が返ってくる
そんな2人の光景を見ていた春市には…
春市「これからナンバーズの練習なんですね、御幸先輩も大変ですね」
自分の練習だって当然あるのに、それでもピッチャーである栄純の練習にも付き合う
そんな御幸がどこか大変そうに思えた
だが
前園「そうでもないやろ、アイツも腹括ってるからな」
前園には違って見えた。
負けられないそう言っていた御幸はもう夏に向けて腹を括っている
それは他のみんなも同じ。
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御幸「外れすぎ!これじゃあ手は出してくれねぇな」
色々あったが結局、ちゃんと室内練習場でナンバーズの練習を始めた御幸と栄純
でもいざ始めると投げた球は御幸の構えたミットから大きく外れることがまだ多い。
御幸「次、ナンバー6!」
今の状態で投げても相手は手出ししてくれない、それは投げている本人も承知のこと
御幸の指示通り次の球を投げようとしたのだがそれよりもまず先に気になったのが…
片岡「続けろ」
栄純「イエス!ボス!!」
御幸の後ろに立って監督が見ていたことだ
いつの間にか来てはいつの間にか見ていた。
A(監督も見に来たんだ、もしかしてゴールデンウィーク中の先発決めも視野に入れてる?)
A(それかもっと先のこととか…いくらなんでもそれは考えすぎか)
そしてそのちょっと離れた場所には他の部員の練習に付き合っていたAが。
これはもしかすると監督は今の栄純に何か期待をしているかも、そう考えずにはいられない。
御幸「今安定してきているのはナンバー7まで、そこから先はその日によってムラがありますね」
まだまだ未完成のナンバーが多いがこの前の試合で栄純が最大限に発揮したのは
"マウンドでの集中力"と高い"制球力"。
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作者名:ちあき | 作成日時:2020年10月26日 10時