嫁いだ先は2【波羅夷空却】

嫁ぎ先39 ページ4

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空却side





｢Aさんからっすか？｣



｢あぁ、スマホの充電切れたんだとよ。｣




｢よかったぁ...｣




｢公園にいるらしいから迎え行くぞ｣



｢はいっす！｣







あいつに限って連絡しねぇなんてこと無いと思ったが

まさか充電が切れてたとはな...



焦ってたからいきなり怒鳴っちまったし

あとで謝んねぇと








｢...空却さんって、Aさんのことになるとすごく感情的っすよね｣



｢そうか？｣



｢そうっすよ！！今日だって自分が迷子になったのに探しもしてくれなかったじゃないっすか！！｣




｢悪かったよ...。近くにあった団子屋が美味くてな｣





｢でも、Aさんのことは4時ぐらいから連絡ないって心配してたじゃないっすか｣




｢それは...｣






...確かに、言われてみりゃAに対しては感情的になっちまってる


柄にもなく余裕ねぇんだな...







あそこまで好きになった奴はAが初めてだ



親の言いなりで無理矢理見合いさせられて嫁いでんのに

拙僧に笑顔で話しかけてくる





あんなの、惚れない奴がおかしい






だから守りたくてしょうがなくて

心配しちまうんだろうな...









｢あ、公園ってここっすか？｣



｢おう。ベンチに座ってるっつってたが...｣







...！


あのベンチにいる2人組、片方はAだ




もう片方は男...！！







｢空却さん、あれって...｣




｢...拙僧が行ってくる｣









あぁ、これもそうだ









｢おいてめぇ、人の嫁に何してんだ｣









また、感情的になっちまう

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