嫁いだ先は【波羅夷空却】

嫁ぎ先4 ページ5

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『...私はどっちでもいいですよ。どうせ今回がダメでもまた新しく相手探されると思うんで』




｢そりゃけったいなこった｣




空却さんはそう言いながら笑った

笑うと可愛いんだなぁとふと考えた自分が恥ずかしい





『だから空却さんが好きに決めてください』



｢そうだなぁ...｣





｢....じゃあ、デートでもすっか｣



『.......デート？』




私と空却さんが...？2人っきりで...？

ヤンキーと出かけるの...？？






｢何回かデートすりゃあ相手の事をよく知れるだろ？それでお互い気に入らなかったら今回の話はなしだ｣



『え、それって空却さんになんのメリットが？』



｢拙僧もどの道嫁はとらなきゃだからな。今からいたことに越したことはねぇよ｣


『はぁ...』






てっきり、すぐ断られるもんだと思ってたから拍子抜けした

でも私、ヤンキーと仲良くしたことないけどうまくやれるかな...






『デートって、どこいくんですか？』



｢そうだなぁ...無難に映画とかでいいんじゃね？｣





映画って...絶対趣味合わないだろうに...






『空却さんは普段どんな映画見るんですか？』


｢んー、、、ぐろい系だな。ホラーとか｣






ほらぁぁぁぁ私好きなの青春モノとか恋愛モノだもんんんん

絶対合わないんだってぇぇ






｢でも、今回はお前の事を知るのが目的だからな。お前の好きなやつでいいぜ｣



『...！そうですか...』



｢うし、じゃあ来週の土曜、金時計の前に集合な｣



『了解です』






空却さんって、意外と優しい人なのかも

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