嫁いだ先は【波羅夷空却】

嫁ぎ先3 ページ4

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『とっても綺麗なお庭ですね。毎日きちんと手入れされてるのが伝わってきます』



とりあえずズカズカ進んでく空却さんの後ろについて行く。

庭はほんとに綺麗でうちの庭とは比べ物にならない程だった




｢.....｣



でもさっきから話かけても全く返してくれない


というか歩くのが早すぎてついていけてない
こっちは着物で動きづらいってのに...！



しばらくすると行き止まりになり、空却さんはぴたっと歩くのをやめ振り返った




『...どうかされましたか？』



｢お前さ｣



｢んで来たくもねぇ見合いになんか来てんだよ｣





え


私来たくないなんていったっけ




『そんなことないですよ。空却さんみたいな素敵な方とお見合いができてとても嬉しいです』




｢顔に書いてあんだよ早く帰りたいって｣



...

そういえば昔から顔に出やすいってよくいわれたな...





｢つかもう親いねぇんだからその堅苦しい喋り方もやめろ。気も使うな｣



『.....分かりました』






『お見合いに関しては、私に断る権利は無かったので来ました』



｢ふぅん...｣






空却さんは軽くそう言うと、近くの岩に座り出した




｢今回は拙僧が受けてる側だから、断るも承諾するも拙僧の勝手なわけだが｣



｢お前はどっちがいいんだ？｣




『私は...』



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