嫁いだ先は【波羅夷空却】

嫁ぎ先29 ページ30

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｢...｣



『...』





気まずい...



天国さんとは年代も違うし、見た目からして趣味もきっと合わない...

ていうか空却さんの知り合い個性強い人多すぎ





なにを話せばいいものか...







｢Aっつったか｣




『あ、はい！』





向こうから話しかけてくれた

威圧感あって怖いけど





｢遊園地好きか？｣




『え...まぁ、それなりには...』





｢そうか。じゃあこれやるよ｣







そう言って天国さんはカバンから2枚のチケットを取り出した


これって人気の遊園地...








『えっと...なんでか聞いてもいいですか？』





｢この前依頼を受けた家族がお礼だっつって渡してきてな。そんなの要らねぇっつったんだが｣




『天国さんが使われないんですか？』




｢俺はそういうとこ興味ねぇしな。せっかくだからあのクソ坊主と行ってこい｣





優しい...

空却さんと十四くんにあげるって手もあっただろうに




まだ会って2回目なのに、私に気遣ってくれたんだ







『ありがとうございます！大切に使わせていただきますね！』




｢おう。んじゃ、今日は帰る｣




『もう帰られるんですか？まだお茶もお出ししてないのに...』




｢いいんだよ。今日はそれ渡しに来ただけだからな。空却と仲良くしろよ｣






そう言って天国さんは帰っていった


大人ってかっこいい...



空却さんが帰ってきたら自慢しよ

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