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4.勝手に見てばかり ページ29





「最初に話した方がいいのは…やはりあの事件についてだろうね」


柊とうちはの、と付け足され小さく頷く。

先生から教えてもらったことだけど、一族が殺害された事件、あれの被害者をうちはだけだと思っている忍は割と多い…らしい。
思い返せば再不斬さんだってそうだった。

でもこの人は柊も酷い目に遭ったことを知っている。
カカシ先生の知り合いらしいし、柊の名を騙っているという線は恐らくない。


「元々、いつかはああなるんじゃないかって気付いてたんだ」
「え、そうなの?…ですか?」
「ふふ、敬語なんていらないよ」

「あ…うん」


多少気まずそうな様子を見せながらも敬語を外したAに那由はニッコリと笑みを浮かべる。


「…話を戻そうか。
君の父親であり柊の頭領の(じょう)、それからうちはの頭領フガクが協力して郷へのクーデターを企んでいたのは知っていたかい?」

「知らなかった、けど…父親とサスケパパが変な話し合い?をよくしてたのは覚えてるよ」
「そうか」


そういえば同じくらいの時期のことなのに、サスケやイタチ兄、ヒナタとの出来事なんかは忘れてしまっている確率が高いような。

柊の記憶は時間経過によって薄れるというよりは、不要なものから消えていくって話をオビトさんに聞いたけど…
どっちかっていうと、今は朧気にしか覚えていないヒナタやサスケとの昔の思い出より、変な話し合いについての記憶の方がよっぽど不必要な気がする。

これって一体どういうことなんだろう。


「私が里を去ったのは目にかけていたうちはの少年が死んでしまったからなんだけど…大体10年前くらいかな。
その時点で既に怪しい動きはいくつかあったんだよ」


「実際私にも仮だけど、計画協力の打診が来たりしたしね」という言葉に「那由さん強いってこと?」と尋ねる。
まあまあかな、なんて曖昧に返されたけど、そういう風に柊の一族から頼られてたってことは、きっと本当に強いんだと思う。

あとカカシ先生、那由さんのこと"あの人"って言ってた。
先生も割と強いのに更に年齢も立場も実力も上ってことなんじゃないかな…ん?


「え、那由さんって何歳?」
「…どうせすぐバレちゃうだろうけど、今は内緒にしておこうかな」


ミステリアスに笑い返された。
…多分相当いってる。


「で、柊とうちはを滅ぼしたのってうちはイタチだよね」
「うん」
「それだけじゃなくて、協力者もいるよね?」

「ん?う、うーん」

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(プロフ) - 小柴紬さん» コメントありがとうございます!不定期にはなりますが頑張ります泣 (6月9日 18時) (レス) id: 6e099a7f91 (このIDを非表示/違反報告)
小柴紬 - 梢さん、更新頑張ってください! 面白くてどんどん読み進めてしまいました(笑) (2022年11月9日 19時) (レス) @page11 id: 2e1df96980 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ゆらぎさん» コメントありがとうございます。不定期的にはなりますが頑張らせていただきます…! (2022年11月9日 12時) (レス) id: 6e099a7f91 (このIDを非表示/違反報告)
ゆらぎ(プロフ) - 更新がんばってください! (2022年11月6日 19時) (レス) id: 8914fbacd3 (このIDを非表示/違反報告)
- 成る程!よくわかりました。有り難うございます! (2022年10月26日 17時) (レス) id: 60e267bbe7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2022年10月14日 15時

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