【NARUTO】幼馴染は-2

4.勝手に見てばかり ページ27

･



「はいこれ」と一枚の紙を手渡される。
首を傾げていると「その地図の場所を訪ねるように」と一言。


「んー？
これ、ほぼ里の外じゃん！いいの！？」
「ああ、火影様からも許可もらってるから構わないよ」


そんなとこに知り合いなんていないけどなー、とボヤきつつも紙を受け取り、きちんと折り畳んでポケットにしまったのを見届けてカカシは小さく微笑む。


「悪い人じゃないよ。
お前にとって必ずいい影響を与えてくれる」


カカシ先生がそこまで言い切るなんて、余程信頼出来る人なのだろうか。

まあ気が向いたら訪ねてみるか、そう考えているとそれを見透かすように「本選までには会いに行くこと。絶対な」と付け足されてしまった。

ちぇ、面倒だけどここまで言われちゃ仕方ない。

「分かったけどさ」とだけ返してから、少し躊躇う。
さっき本人に会った時には聞けなかった。

だから先生に聞きたいけど、でも本人がいないところでこういう話をするのはいかがなものか。
少しの間悩む素振りを見せるも、やはり好奇心には勝てず「サクラの髪…あれどうしたのかな」と呟いた。


「ん？ああ…イメチェンって言ってたが、まあ十中八九試験中に何かあったんだろうな」
「はー…やっぱそうだよね」


予選の時はヒナタに気を取られてたのと意識が朦朧としてたせいでよく覚えてないけど、まあ切ったとしたら多分二次試験だろう。
ダンゴの試験官さんが死の森とか言ってたし、私がさまよい歩いている間も戦っているような音が聞こえてきていたし。

サスケだけじゃなくサクラまで危害加えられてるじゃん…


「(え、というかよく考えたらナルトってきゅうび？のジンチューリキ？なんだよね)」


ある意味サスケよりレア物(？)なナルトが狙われないわけがない。
想像の範疇に過ぎないけど、ナルトも何かされてるかもしれないよね…

ってことは7班全員なんかされてる！？


「ちょっとも〜許せないんだけど…！」

4.勝手に見てばかり→←4.勝手に見てばかり

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す