4.勝手に見てばかり ページ26
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「サクラがお見舞いに来てくれるなんて感激！」
「行くに決まってるじゃない、仲間なんだから」
そう返すとAは少し目を見開いてから「えへへ」と笑う。
照れ隠しでもするように「食べ物ある？リンゴとかさ、お見舞いの定番じゃん」言いながらベッドの上でモゾモゾと動いた。
この子ってこういうところは素直で可愛いのよね、ちょっと憎たらしいわ、なんてサクラは思った。
「もうすっかり元気そうね」
「それだけが取り柄だからねー」
リンゴを皮も剥かずにひとかじりするAに苦笑しながら「サスケくん、ほんとはまだ絶対安静なのよ？ナースさんが言ってたの」と文句を垂れる。
そんな大変な状態でどこをほっつき歩いているのかと思えばAの病室だ。
幼馴染だから様子が気になって覗きに来たのかもしれないが、サスケに恋する身としてはやはり胸がモヤモヤする。
「え、そーなの？確かに顔色良くはなかったけど」
「うん…
そういえば、その時一緒に聞いたんだけどA退院出来るみたいよ、意識戻ればすぐにでもって話だったし」
「うそ！？やったー！！」
＊＊＊
「…で、話ってなにぃ〜、せんせえ」
溢れ出る不機嫌オーラに「そんなに嫌そうな顔されると傷付くな」と肩をすくめるカカシ。
だってせっかく家に帰れると思ったのにこうして引き止められるから、なんて不満たらたらなAの頭を撫でながら「ま、元気そうで安心したけどさ」と付け加えた。
「お前倒れちゃって話聞いてなかったから、この後の試験について教えとこうと思ってね」
「あれ？もう終わりかと思った」
「こないだのは予選。
大体一週間ちょい後に本選がある」
へー。
そう返すAに既に対戦カードも決まっていることを伝えると、興味が湧いたようで「誰と誰がやるの？」と尋ねてくる。
「注目の試合が二つある。
里内外の忍にとってもお前にとっても、ね」
「なに！早く教えて！」
「まずはナルトとネジ、それからサスケと我愛羅だ」
「…そ、れは…たしかに注目の対戦、だね」
途端に歯切れの悪くなったAにカカシはおや、と目を瞬かせた。
試験中にネジと一悶着あったらしいのは察していたが、もしや我愛羅の方とも何かあったかな…
この子もナルトに負けず劣らず揉め事を起こすのが得意らしい。
「ま、それは置いといて…だ。
本題の方も伝えさせてもらおうかな」
「…本題？」
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梢(プロフ) - 小柴紬さん» コメントありがとうございます！不定期にはなりますが頑張ります泣 (6月9日 18時) (
レス) id: 6e099a7f91 (このIDを非表示/違反報告)
小柴紬 - 梢さん、更新頑張ってください！ 面白くてどんどん読み進めてしまいました（笑） (2022年11月9日 19時) (レス) @page11 id: 2e1df96980 (このIDを非表示/違反報告)
梢(プロフ) - ゆらぎさん» コメントありがとうございます。不定期的にはなりますが頑張らせていただきます…！ (2022年11月9日 12時) (レス) id: 6e099a7f91 (このIDを非表示/違反報告)
ゆらぎ(プロフ) - 更新がんばってください！ (2022年11月6日 19時) (レス) id: 8914fbacd3 (このIDを非表示/違反報告)
竜 - 成る程!よくわかりました。有り難うございます！ (2022年10月26日 17時) (レス) id: 60e267bbe7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梢 | 作成日時：2022年10月14日 15時
