4.勝手に見てばかり ページ24
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「泣いたのは…ヒナタを傷付けたネジくんと勝手に傷付いたサスケのせいだから！」
ヒナタを想ってっていうのもあるけど、そもそも二人があんなことしてなきゃ泣くことにはならなかった。
なんて言いのけるAに、サスケは思わずツッコミを入れる。
「オイ、その理論でいくならオレじゃなくてオレが怪我する原因作った奴だろ…責めるのは」
「知らないし。その人のこと！」
屁理屈をこねるAに小さく舌打ちをしたサスケは、もう少し何か言ってやろうかと考えてやめた。
自身がここまで傷付く原因となった
もっとも、当のAはサスケが気を失っている間に大蛇丸と接触を果たしている。
そのためこの心配は無用なものといえばそうなのだが、勿論彼はそんなこと知る由もない。
なんにせよこれ以上Aにツッコむことを放棄したサスケは、小さくため息をつきながらネジに向き直った。
「で、お前は何しにここに来たんだよ。
自分が泣かせた奴がどんな顔して寝てんのか見にでも来たのか？」
責めるような口調で話す幼馴染にAは分かりやすく動揺する。
「サスケ…どうしたの？」
戸惑うAにも「お前もお前だ」と矛先が向く。
「お前な、仮にもコイツ男だぞ。
少しは警戒心持てよ」
警戒…？わけが分からない、といった顔で呆然とする少女に何度目かも思い出せないため息を吐いた。
オレがこの場にいなかったとしたら、コイツがまだ目覚めていなかったとしたら。
一体
「チッ…」
「サ サスケちゃん…落ち着いて……？」
「うるせえ」
「ヒエ…」ピシャリと言い捨てられ、萎縮したAはすっかり黙り込んでしまった。
「…今まで、お前とAの間にある事情が分からなかったから口を挟まなかったが、そもそもお前のせいでコイツが泣いてんならロクな関係性じゃねえよな。
ハア、気ィ利かせて黙ってるんじゃなかったぜ」
「…さっきから黙って聞いていれば、クールぶっている割に随分とソイツには優しいんだな。
やはり幼馴染という域に留まらず、一人の女として大事なのか？」
煽るような問いかけに「そんなんじゃねえよ」と不機嫌そうに答えるサスケ。
違うものは違うので、Aも彼の後押しをするように頷いておいた。
「もういいだろ、帰れよ。
コイツの顔見て満足したろ」
「言われなくても。そうさせてもらう」
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梢(プロフ) - 小柴紬さん» コメントありがとうございます！不定期にはなりますが頑張ります泣 (6月9日 18時) (
レス) id: 6e099a7f91 (このIDを非表示/違反報告)
小柴紬 - 梢さん、更新頑張ってください！ 面白くてどんどん読み進めてしまいました（笑） (2022年11月9日 19時) (レス) @page11 id: 2e1df96980 (このIDを非表示/違反報告)
梢(プロフ) - ゆらぎさん» コメントありがとうございます。不定期的にはなりますが頑張らせていただきます…！ (2022年11月9日 12時) (レス) id: 6e099a7f91 (このIDを非表示/違反報告)
ゆらぎ(プロフ) - 更新がんばってください！ (2022年11月6日 19時) (レス) id: 8914fbacd3 (このIDを非表示/違反報告)
竜 - 成る程!よくわかりました。有り難うございます！ (2022年10月26日 17時) (レス) id: 60e267bbe7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梢 | 作成日時：2022年10月14日 15時
