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16心算 ページ17

「…スポドリ」

清水先輩の声でわらわらとスポドリに人が集まる。

清水さんがタオル、谷地さんと長尾さんはスポドリを配っていた。

長尾さんが自分が作ったスポドリだと豪語することもなさそう。

眼鏡の奥からみんなの顔を見て僕のスポドリに手を伸ばす。
汗をかくのは嫌だし、バレーは少し面倒だけどそんな時に飲むスポドリは美味しい。

……さっさと、ぶりっ子、いなくなればいいのに。


僕の喉にスポドリが染み渡る。
冷たくて、一気に飲んでしまう。

美味しい、いつもの味。



……?




いつもの味(・・・・・)……?



一旦飲む手を休めてマネージャーに目を向ける。


清水さんはタオルを回収して、
谷地さんも普段と何一つ変わらず、スポドリを回収している。


違和感の発祥源は長尾さん。



彼女もスポドリを回収している。

僕がスポドリを手に持ったままでいるのを不審に思ったらしく小さな手を僕に差し伸べる。


「月島くん、飲んだ?」

『…もう少し』

「そっか。じゃあもうちょっと待つね」

そう言って僕を見上げる。

瞳の中は薄暗い。


彼女は、ぶりっ子が作っていないことにもう気づいてる。

僕が言った、って言うのもあるけど。


「ツッキー!そろそろ着替えよう」

『……うん。』


長尾さんにスポドリを返すと、微笑まれた。

天使のようにも、悪魔のようにも思える笑みだった。

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ピノ(プロフ) - 新作おめでとうございます(^_^)!!!!! つっきー!楽しみ! (2017年1月26日 20時) (レス) id: fd697664d4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:木戸 凛々 | 作成日時:2017年1月25日 18時

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