新学期 ページ20
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そんな夏休みも、あっという間に過ぎた。
本当は、晶大と行く予定だった映画も海もお預け。
帰宅部だから晶大には会えないし、むしろ好都合だった。
ずっと家に籠って、課題をする夏休み。
唯一夏らしいことしたと言えば、佳奈と遊園地に行ったことかな？
クソ暑いのにアホかよってマサくんに言われたけど。
でも楽しかった。
｢おはよー佳奈｣
佳奈｢おっはよ！夏休み終わったねー｣
｢本当に夏休みかどうか怪しい夏休みだった｣
佳奈｢…そうだね｣
クーラーがついて、ある程度は涼しい教室。
晶大はまだ来ていない。
あ、そうだ。
私の席は晶大と隣なんだった。
次の席替えいつだろう。
それまでに話さないで乗り切れるかな…。
佳奈と2人で話していると、晶大が入ってきた。
クラスメイトの心配する声。
まだ包帯の外れない右腕が痛そうだ。
…だけどやっぱり、目は合わない。
佳奈｢…A｣
｢…あ、えへ、大丈夫だよ。平気｣
佳奈｢でも…｣
｢だって、こうして生きてくれてるから｣
佳奈｢…｣
｢あ、いつかオヌスミサマに会いに行かなきゃ。願い叶えてくれてありがとうって｣
佳奈｢…感謝しなくてもいいでしょ、あんな神様｣
｢感謝するよ。…大切な人の命、助けてくれた｣
佳奈は納得いかないって顔をしてる。
そのとき、担任が教室に入ってきて、着席の指示が出る。
深呼吸をひとつして、自分の席に戻った。
山内｢…え、｣
｢…ん？｣
山内｢…ああ、いや、えっ？｣
｢…どうかした？｣
山内｢…なんでも、ない｣
｢そう｣
晶大は、やっぱり誰だこいつみたいな顔をしてて、心臓がギュッと握り締められた気がした。
…知らない、んだもんね。
ダメダメ。
高望みするな、私。
極力話さないように意識しなきゃ。
晶大が、何かの拍子に思い出さないように。
その1日は、晶大と目も合わせないように努めた。
幸い、新学期初めの授業は午前中だけだったから、長い長いホームルームが終わった後、そそくさと学校を後にした。
｢待ってよー｣って言いながら小走りで向かってくる佳奈は、私の顔を見て苦笑する。
佳奈｢…あと一年半くらい？耐えられる？｣
｢…わかんない、｣
佳奈｢…ひっどい顔ねぇ。マック行こうか？｣
｢行く｣
即答する私に、佳奈は優しく微笑む。
この辺にショッピングモールはもちろん無い。
この間浴衣を買ったモールは町外れ。
バスで30分もかかる。
…まあ、遊ぶためなら時間と金は惜しまない。
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(名前)あやか(プロフ) - 続きを待ってます！お願いします (2021年9月18日 15時) (
レス) id: 6c19d02f23 (このIDを非表示/違反報告)
ぷいん - いつか更新されることを願ってます…！ (2020年12月12日 10時) (レス) id: fe96328630 (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - 00xxxx1さん» 本当ですか！！！！嬉しい、ありがとうございます！！ 更新頑張ります！！！！ (2020年5月20日 0時) (レス) id: a7ed6a47fc (このIDを非表示/違反報告)
00xxxx1(プロフ) - 毎日更新楽しみにしています！！花さんの書くお話の中でもこれが一番好きになりそうです！！陰ながら応援しています！ (2020年5月20日 0時) (レス) id: 1f1bcc4b1b (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - ゴンさん» えぇ！？そんなそんな！！！ありがとうございます！！更新頑張ります！！ゴンさんのためにー！！！！ (2020年5月16日 17時) (レス) id: a7ed6a47fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花
| 作成日時：2020年5月11日 10時
