総合マネージャーは男前[２]

恋バナ ページ18

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｢いやいやいや、石川くんはふざけてるだけで、私のことは本気じゃないよ｣

真佑｢わかんないですよ｣

｢わかるよ。だって、石川くんが本命の女の子にいきなり結婚とか言うと思う？｣

宮下｢…言わないでしょ｣

黒後｢…彼女はバレーって言ってそう｣

宮下｢わかるわかる。俺はバレーと結婚する！って｣

｢わー、すっごい偏見｣




石川くんはシャイボーイだ。

好きになった人からは話しかけてもらえるのを待つタイプ。

…だと思うんだよ。

だって石川くんから動いてる姿とか想像できない。

街中でも柳田さんか健か太志に引っ付いてた。

なんなら私からも離れなかったからね。

ほら、私って見た目が男だから。




宮下｢まあ、Aって千葉雄大じゃん｣

｢何そのパワーワード｣

宮下｢だからさ、女っていうより男としての仲間意識があるんじゃない？｣

｢…それはあるかもね｣

真佑｢…もうなんでもいいんで結婚してくださいお兄ちゃんと｣

｢どうしたの落ち着け｣

宮下｢Aと石川くんはないでしょ。もっと女性らしい人が好きっぽいし｣

黒後｢でもAさん大人っぽくないですか？｣

真佑｢うんうん。しかもお兄ちゃん年上が好きですし｣

宮下｢あー…、じゃああるか｣

｢ねーよ｣




3セット目が始まる。

話の中心になってる人物は、いい笑顔でプレーをしている。

いやまず、石川くんどーのこーのの前に私の気持ちはどーなんのよ。

石川くんのことは弟みたいにしか見えないけど。

そう言うと、｢つまんな｣と言い麦茶を飲む遥。

…いや黙れ！？




｢おおー！ナイスキー！｣

宮下｢…今のトスすごい｣

｢当たり前でしょ関田さんなんだから｣

黒後｢…ああ、Aさんって関田さんが好きなんですね？｣

｢…はい？｣

黒後｢なるほどー。関田さん相手じゃお兄ちゃんは無理なんじゃない？｣

真佑｢かもしれないー｣

宮下｢関田さん男前だからね｣

｢待って待って勝手に話進めないで！？｣




どれだけ私が否定しても、関田さんなら仕方ないかーと言って聞かない3人。

しかも、テレビに関田さんが映るたびに｢お、Aの旦那だ｣って遥が言い始めた。

それを笑って見ている、あいまゆコンビ。

もう命名した。愛ちゃんと真佑ちゃんで、あいまゆコンビだ。

…なにこの不毛な恋バナ。




宮下｢…で？結局本当に好きなの？｣

｢やっと聞く気になったか。ラブじゃないよライク｣

宮下｢えー｣

真佑｢何がダメなんですか逆に｣

｢逆に…？｣

黒後｢あれっ、Aさん、小野寺さんは？｣




なんで太志？




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