に ページ2
及川『岩ちゃーん、おはよー。』
岩泉『……おう。』
昨日気づいてからずっとうるせぇ俺の心臓。
……なんでこんな及川ごときにドキドキしてんだ。
隣に並んで歩く。
……今まで毎日やってきた事なのに。
ｺｲﾂ
及川の声を
名前を聞くだけでドキドキする。
岩泉『……ﾁｯ。』
及川『岩ちゃん機嫌悪いね、どうしたのさ。』
いつもの調子で聞いてくる及川。
ただ、今の俺は自分がどうしたいのか分からなくて。
岩泉『うるせぇクソ川。』
及川『え、朝からクソ川呼び！！？何、俺なんかした？！』
言った後で傷付けてないか、嫌われないか心配になる。
岩泉『おい。』
及川『んー、何ー？』
呑気に返事をする辺り、何とも思っていないのだろう。
岩泉『いや、なんでもねぇ。』
嫌われてないことを確認して顔を逸らす。
及川『なにさー……。あ、ねぇ、岩ちゃん今日誕生日だよね？』
及川からの質問にあぁ、とテキトーに返す。
及川『だよね！！ふっふっふっ〜。今日誕生日の岩ちゃんに、及川さんからプレゼント〜！！』
そう言ってぎゅーっと抱きついてくる及川。
岩泉『……？………………？？？！！！！？！？！？？！！！！！？！！！！？？？？？？！てめｯ、やめろ！！！』
及川『何さ！！いいじゃんいいじゃん！！』
……なんもわかってねぇ。
隣歩いて話すだけでドキドキするっていうのに、抱きついてくるって何なんだ……。
岩泉『いいから退け……。』
小さい声でﾎﾞｿﾘと呟くと
及川『ごめん……。』
と言いながら離れていく。
ホントは離れて欲しくない。
ｱｲﾂ
及川の声、匂い、体温……。
1番近くで感じられる。
なんだよ……。
俺も及川の事、やっぱ結構好きじゃねぇか。
及川『ねぇ、岩ちゃん。』
ﾎﾞｰｯと歩いていると及川がいつになく真剣な声色で俺を呼ぶ。
岩泉『なんだ、及川。』
及川『今日が最後にするから、聞いてくれる？』
そう言って止まって俺を向いて真剣な眼差しで見つめてくる。
岩泉『……おう。』
及川に応えるように俺も止まって及川を見る。
及川『岩ちゃん。』
真剣な顔で、声で、目で俺を見つめて離さない。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
眠り猫(プロフ) - ゆきとさん» コメントありがとうございます。『もっと読みたい』とはどういう事でしょうか？ (2021年12月19日 1時) (
レス) id: 7b122a937f (このIDを非表示/違反報告)
ゆきと - もっと読みたい✨✨ (´・ω・`) (2021年12月18日 18時) (レス) @page4 id: fa3fd2ad4b (このIDを非表示/違反報告)
眠り猫(プロフ) - 苺みるくさん» わーっ！！！ありがとうございます！！無理しない程度に頑張りますねー！！！ (2021年9月19日 11時) (レス) id: 93b30810d3 (このIDを非表示/違反報告)
苺みるく - ない文才を絞る………(°_°)無理しない程度に頑張って下さいー。眠り猫先生の健康が一番ですから。 (2021年9月18日 21時) (レス) id: 641a3c9cd6 (このIDを非表示/違反報告)
眠り猫(プロフ) - 苺みるくさん» コメントありがとうございます！ご期待に沿えた様で何よりです！！わ、本当ですか！？ありがとうございます！！とても嬉しいです！！これからも無い文才を絞りに絞って作品を作って行きたいと考えてますので、駄作者眠り猫を宜しくお願いします………！！ (2021年9月16日 23時) (レス) id: 7b122a937f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：眠り猫 | 作成日時：2021年8月14日 21時
