なんでだろう ページ3
先輩は最近仕事のし過ぎだと思う
最近疲れた顔してるし…
「あ、そうだ!」
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「先輩、差し入れっす」
「…!林檎ジュース!」
「先輩好きでしょう?だから」
こうすればいい
先輩は林檎ジュースが好きだから、やっぱり喜んでくれる
「ありがとな!」
なんていって、「にこっ」と先輩らしくないかわいい笑顔を向けてきた
いつもみたいな男前な笑顔とは違う、もう一つの先輩の顔
「えっと、いつもお世話になってますから…っ」
そんな顔を見て赤くなってるのを悟られないように、頬を掻きながらそういった
多分、照れ臭いと思ってくれてると思う
「…ふふ、お前はかわいいな」
「え?」
そんなことを言われて、髪を撫でられる
「ちょ、崩れますって!」
「わっしゃぁぁぁ!」
「もうっ」
この雑な様で優しい撫で方は、俺を安心させてくれる
先輩の手は、俺の手よりも小さいのに、ずっと大きく感じる
そんな手だ
「あと、せめてかっこいいって言って下さいよー!ちょっとくらい頼ってください!」
「大丈夫だぜ。私はお前を頼りになる相棒と思ってるよ。」
「…なら、いいですけど」
ただの他愛のない会話だ
でも、なぜだろう
「これからもよろしくな、かっこいい後輩さん」
「はいっす!えーと…美人な先輩、っすかね?」
「ちょ、お前…!からかってるだろっ///」
「照れてる先輩かわいいなぁ〜」
「うぅ〜///」
「照れすぎてうなってるのもかわいいなぁ〜」
「も、もうやめるのぜっ///」
「…分かりましたよ〜」
少し残念だけどそろそろ投げられそうなのにやめておこう
これだけの日々が、とっても楽しいし、大切に思える
それは、あの事件の事だけじゃなくて
先輩といれるから、そう思えるんだと思う
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