間違いだらけの恋愛事情 (ページ2)

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光ページ2

ずっと一人だった

ずっと孤独だった

もちろん、河城みたいに私なんかに構ってくれる奴もいるけど

それでも、寂しかった

「お前はよく頑張った」

「偉いな」

「お疲れ様」

「女なのに、よくやったな」

ずっと、そう言って欲しかったんだ

「お前はなんもしなくていいんだよ」

「俺たちを差し置いて」

「何やってる」

「女のくせに」

でも、ずっとそう言われて来た

だから、寂しかったんだ

そんな私に手を差し伸べてくれたのは、私が世話をすることとなった後輩

「先輩、頑張りすぎっす」

「かっこいいっす！」

「お疲れっす！」

「先輩って女なのに、すごいっすね！」

なんて言ってくれるかわいい後輩

ある有名な会社のお坊ちゃんで、わがままで、マイペースで、遅刻ばっかりして、イケメンで

そんな型にとらわれないあいつに

私は、救われたんだ

そんな後輩を、私はいつしか好きになった

初めて味わう恋だった

あいつにとって、私はただの先輩だから

報われない恋だって分かってる

でも、私だって

偶には、甘えさせて欲しいんだ