沖 田 と 土 方 【沖田総悟】

あれから数日… ページ25

.



あれから、

私は総悟を避ける毎日を送った。



先輩女中さんに頼んで、

食事係など、

隊士たちと直接関わる仕事は外してもらった



次の日には

いつも通りに戻っている率

が高い私たちだけど

今回は拗らせているから、



お兄ちゃんも、

近藤さんも、



明らかに

私たちに気をつかっている。



当の本人はというと、

謝りにも来ないし、

悪いと思ってる様子もない。

、、通常運転だ。




十 『なぁA、総悟の始末書をだな…』

『…お兄ちゃんが頑張って。』



近 『Aちゃん、総悟の昼飯なんだが…持って行ってくれないか？』

『いま両手が塞がっているので…』



十 『A、総悟の奴が起きねェんだが…』

『…お給料減らしてあげればいいじゃない』



みんな何よ、

“総悟、総悟”って…



ハァ、

とため息を吐いて、

庭先の掃除をする。



だんだんと暖かい気温になってきたが

風が吹くから、まだ寒い…



ぶるっと体を震わせると、

バサっと…

なんだ、？コレ、、

、、、隊服、？



総 『……それ、洗って下せェ』



、、久しぶりに聞いた、

アイツの声。


っていうか、、

私は洗濯カゴじゃないっての。



『わかったから、洗濯場に置いてて』



私、

まだアンタのこと許してないんだから。

素っ気なく言葉と隊服を返す。



すると総悟は、

その隊服を受け取った。



なによ、

そのイラッとした顔は。

ムカつく奴、！！



庭先の掃除に取りかかろうとしたとき、

バサっとまた隊服が落ちてきた。



だけど今度は、、

肩に綺麗にかかった、、



ビックリして顔をそちらに向ければ、

総悟と目が合う。



総 『……ばかA、』

『なによ、ばかって…！』

総 『……着とけや、』



“脱いだらちゃんと洗うんですぜィ？”



そう言って、

廊下の奥へと消えてった総悟。


、、なに？アイツ、、


急に変なことしやがって…




なんでだろ、、

なんで、

顔が熱くなってんだろ、、




.

新事実、はっけん→←馬鹿みてェに…

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す