105 ページ6
♡♡♡
あーザビニに連れてきてもらえばよかった。
もういっその事ポリジュース薬でスリザリン生に変身しちゃう?いや完成するのに1ヶ月かかるしめんどいからやめよ。
だれかいないか周りを見渡していると、ものすごく見覚えのある2人がいた。
『クラッブ、ゴイル!急にごめんね、お願いがあるの』
「そんなに慌ててどうした?」
『えっと、ドラコ呼んできてくれるかな』
私がそういうと2人は口と目を大きく開いて、お互いの顔をみた。
え、なに。なんか地雷踏んだ?
するとゴイルが緊張気味にゆっくりと口を開いて少し声を震わせながら言った。
「君…ドラコと喧嘩したんじゃなかったの…?」
隣のクラッブが大きく頷いている。
え喧嘩?確かに避けてはいるけど。
『え、喧嘩?』
「あぁ、だってドラコがもしかしたら君に嫌われてるかもしれないって頭抱えて言って…」
「おい、多分それ言っちゃ駄目なやつ!」
ゴイルが慌てて叫んだ。
ドラコが?私に嫌われてるかもって?頭抱えて言ってた?
信じられない、と思っているとクラッブとゴイルが逃げるように談話室に入っていった。
あ、まって!やばいドラコ呼んできてくれるかな。
しょうがない。ここで待つしかないか。
階段の柵に寄りかかってしゃがんだ。
もう頭ぐちゃぐちゃ。一気に色んなことがありすぎて整理ができない。
さっきクラッブに言われたことを思い出す。
___「僕はお前に何か悪い事でもしたのか?」
___「何故僕を避ける」
そういえばあの時のドラコ、ちょっと悲しそうだったな。
そんなことを思いながらぼーっとしてると足音が聞こえて私の前で止まった。
上を見上げるとドラコが心配そうなのかいつも通りなのかわからない顔をして私を見ていた。
慌てて立ち上がってなにか言おうと口を開きかけたが、いうことがなく口を閉じた。
あぁ、どうしよ。気まずい。
それと目線が痛い。
色んな肖像画が私達をじっと見ていて、それに気付いたドラコは肖像画を軽く睨んだ。
「場所を変えるぞ」
『う、うん』
なにも話すことがなく静かにドラコに付いていくと、着いたのは私達の密会の場所となりつつある人気のない廊下だった。
向かい合わせになって目が合うと恥ずかしくて顔を赤くしながら逸らしてしまう。
「何か用か?」
『急に呼び出してごめんね…!今日、ドラコの誕生日だから…気に入らないと思うけどこれ…』
190人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ちるあ | 作成日時:2022年12月28日 0時