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♡♡♡
しばらくして薬の存在を思い出して机に置いてある小さい瓶とカードを手に取った。
『作用時間 0:00まで…？』
｢私のにも同じ事が書いてあるわ｣
ハーマイオニーは液体が水色の薬、私は薄紫色の薬だった。なんとも毒々しい。
ねえこれまじで飲むの？死なない？
｢ちょっと怖いけど…きっと大丈夫よ｣
『死んだらごめん』
｢冗談でもそんなこと言わないで｣
ごめん、と謝ってから蓋をしてあるコルクをとって覚悟を決めて一緒にイッキした。
次の瞬間、立っていられないほど気持ち悪くなりベッドに縋り付いた。
焼けるように体が熱い。息がうまくできない。
しばらくして何事もなかったかのように気持ち悪さも熱さも全て消えた。ハーマイオニーが心配そうな驚いてるような顔で私をみていた。
あれ、なんかおかしい。ハーマイオニーに天使の輪っかと真っ白でふさふさの翼がみえる。
『ハーマイオニー、天使だよ…』
｢るあこそ、悪魔よ…｣
バタバタと慌てて鏡をみると見事に角、コウモリみたいな羽、尻尾、牙が生えていた。
ええええええええ！？！！？ちょ、まってがちリアルなんですけど。今年の仮装は悪魔！？てことはハーマイオニーは天使！？
｢どうやら私達は天使と悪魔みたいね｣
『やっぱ魔法ってすごいね…』
羽と尻尾は動くし、謎に衣装は再現度高いし。
もうこれはテンション爆上がりっしょ！！！！もうほんと最高！！I♡魔法界！！！
やばいこうなったらメイクしなきゃ。あー最悪、最後に服着ればよかった。
今日は小悪魔メイクでカラコンは赤黒色。肌は白くしてリップは赤。髪は時間ないからストレート。爪は黒のネイルチップつけよ。
よし、できた。だれだお前。かわいすぎだろ。
え、ハーマイオニーにもメイクしたいんだけど。よし、やったるで。
『ハーマイオニーもメイクしようよ〜！』
｢私は似合わないから遠慮しとくわ｣
『拒否権なしでーす』
強制的に椅子に座らせてメイクをする。
天使だから儚げなメイクがいいよね〜。白アイラインに白まつ毛にハイライトとか最高じゃん。
髪はハーフアップだけどなんか違うやつ。やばい語彙力。
『鬼かわいいんですけど〜〜！！！』
｢なんだか落ち着かないわね…｣
がちもんの天使が隣にいる。やばい今なら悪魔だし世界征服できそう。
ヒールの音を談話室に響かせながら階段を下りるとソファに2つの頭が見えていた。
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作者名：ちるあ | 作成日時：2022年12月28日 0時
