ドラコの限界オタクちゃん~3~【ハリーポッター】 (ページ49)

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驚かせてやろうと思ってそっと2人に近付いて背後をとった。

『おまたせ』

わっ、より急に声かけたほうがびっくりするかなって思ったら予想通り2人はソファから立ち上がった。

わお、綺麗だったね～。グリフィンドールに50点！

｢君達…るあとハーマイオニーなのか…？｣

『え、またこういう系？』

ハリーとロンは私達を見るなり目を見開いて固まってしまった。

まあ、薬飲んでるしメイクしてるし衣装えぐいほど再現度高いから別人にみえるのもしょうがないよね。うんうん。

ハリーの仮装は妖精でロンは海賊だった。

『似合う？かわいいでしょ～？』

｢うん、いいと思うよ｣

透けたり光の加減でキラキラ光る羽をパタパタさせながら素直にハリーがいった。

お前ははよジニーのところへいけ。

『ほらロン！ハーマイオニーの仮装どう？本物の天使みたいだよね？？』

｢あ、あぁ……いや、僕は騙されないぞ！｣

｢あら、それは頼もしいですこと｣

『はぁ、ﾁｯ』

もう私達しかいない談話室に私の短い舌打ちが響いた。

今うんって言ったよね？え？なんですぐ否定しちゃうのかな。素直になれよ。

これだからツンデレは…と呆れながらさっさと大広間に移動した。

大広間は去年よりも騒がしく、ごちゃごちゃしていた。鹿姿のビクトール・クラムに女子が群がっているのが視界に入った。

ちらっとハーマイオニーをみるとなにも気にしてない様子みたいでなぜか安心した。

さてと、お腹すいたけどその前にドラコ探さなきゃ。

スリザリンテーブルの端からドラコを探しているとガタイのいい人に挟まれて座ってるプラチナブロンドを見付けた。

うーん、顔がみえない。でも後ろ姿もかっこいい。

『やばっ…』

｢おっと…大丈夫？｣

うっかり転びそうになったところを誰かに支えられた。この爽やかボイスは＿＿＿＿

『セドリック！…かっけぇ』

｢やぁるあ、今年も可愛いね｣

吸血鬼の仮装をした爽やかイケメン代表のセドリックが牙の生えた歯を見せながら笑っている。

いやー、血吸ってほしいなぁ…なんつって。

『おそろいだね』

｢ほんとだ、お揃い｣

お互いの牙を見せあって微笑んだ。

兄妹感満載な幸せ時間を過ごしたあと手を振ってセドリックと別れた。

がち癒しだわ。なんか疲れとれたかも。

イケメンってやっぱすごいなぁ、なんて感心していると肩を叩かれて反射的に振り返った。