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♡♡♡
「こりゃ惚れたな」
『惚れてないし!』
「顔赤いのバレバレだぞ」
なっ、ばれてる。実は今心臓ばくばく。
こういうとき男らしいんだよなって思ってたらなんかきゅんってしちゃって。
ジョージから離れようと必死にもがくけど、びくともしない。
「検討の結果、安全の為17歳未満の生徒はこの度のトライウィザード・トーナメントに立候補する事を禁じると魔法省が決定した。これは最終決定である!」
仕方なくジョージと体を密着して話を聞いてると、不満を持ったみんなが騒いだ。もちろんフレジョも叫んだ。
「静まれぇぇぇぇぇい!!」
みんな大好きダンブルドア先生の大きな声が大広間に響いて水を打ったように静まり返った。
ダンブルドア先生が黄金の箱のようなものに杖を向けると溶けるように消えていった。
そして中から大きなゴブレットが出てきて青い炎がついた。きっとすごく熱いだろう。
「炎のゴブレットじゃ。トーナメントに名乗りを上げたい者は羊皮紙に自分の名前を書き、木曜日のこの時間までにここに入れるのじゃ。軽い気持ちで入れるで無いぞ。選ばれれば後戻りは出来ぬ…今この時から、トーナメントは始まっているのじゃ」
歓迎会が終わり、私達も含めてみんなが寮に戻ろうと席を立った。
ロンがクラムクラムうるさかったから解放されてうれしい。人のこと言えないけど。
談話室に入るといつも以上の数の人がボーバトンやらダームストラングやらの話をしていた。
私達も談話室で話したかったけどこの人混みじゃできなさそうだね。残念。
ハリー、ロン、フレジョに別れを告げてハーマイオニー、ジニーと女子寮に入った。
ジニーとも別れて部屋に入ると、どっと疲れが降ってきた。なんかベッドみると疲れでてくるんだよね。不思議だわ。
なんかの魔法なのかな、とか考えているとハーマイオニーが口を開いた。
「ねぇるあ、ロンってやっぱりボーバトン生みたいなのがタイプなのかしら…」
『それって顔面ってこと?』
「まぁ、それもあるわね」
『んー、まあロンのことだし好きだと思うけど相手にされないから大丈夫だよ』
それにロンは自分が気付いてないだけでハーマイオニーのこと好きだしね。
「なら良いんだけど…」
『心配なの?言っとくけど、ハーマイオニーが1番かわいいからね!』
「ふふっ、口が上手いのね」
『んふ、自信もって』
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作者名:ちるあ | 作成日時:2022年12月28日 0時