正反対。6 ページ7
突如として彼女から放たれた否定の言葉。
両腕をバツの形にして、こちらへ訴えかける。
「あまり自分の事を卑下してはいけませんよ!
人からの賛辞は素直に受けとるべきだと思います!」
人には、されても嬉しくない賛辞があることを知らないのであろう彼女は どれだけ私の心を踏み荒らせば気が済むのだろう。
穏便に済ませるはずだったのに
私のなかで、なにかがぷつりと弾けた。
『じゃあ、ありがとうって言えば…それで満足なの?
"してはいけない"、"受けとるべき"なんて…。
どうしてタロちゃんが決めるの?』
「! それは、」
『ハッキリ言わないと伝わらないみたいだから、言うね。
私は一人で課題をやりたいの。』
"邪魔"、しないでね。
辺りが静寂に包まれる。
クラスメイトたちの視線がこちらへ集まっているのが見てとれた。大声、出しすぎちゃったかな。
彼らの反応は様々だったけれど、殆どは彼女を擁護するものだった。
分かっていたけれど、誰にも理解されないって少しきついなあ。
なんて、呑気に考えながらこの場を後にする。
ポケモン捕まえて、レポート作らなきゃ。
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お正月休みでだらけておりました。
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ショコラ - 面白いです。応援しています。 (2月9日 20時) (レス) id: 40eaef0114 (このIDを非表示/違反報告)
相 磯 。(プロフ) - めっちゃ好きです。陰ながら応援しています📣 (12月29日 13時) (レス) @page4 id: 72599e926c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しゃまる。 | 作成日時:2023年12月27日 1時