【文スト】異能なんていらない

人形劇 ページ6

私の人形たちは言葉の通り、全てを斬った





「ぐあああああ！」





それは紛れもなく彼の悲鳴









芥川は痛みに耐えながら外套から再び黒獣を出すものの




消してはまた現れ、消してはまた現れの繰り返し







せいぜい再び新しい人形が創り出される数十秒くら
いしか時間は稼げない








同情なんかしない







やらなきゃやられるって私が一番よく知っているから



あの頃の自分とは違うってことを、証明しなくちゃ









もう一度『居合』を使えば倒せるかな




私はまたそれを唱えようと、ぐっとナイフを握り直した









その時だった




「あれ？Aちゃん？こんなところでなにしてるの？」



私の肩に何者かの手が置かれたのは

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