仮装人物 ページ5
そういうと同時に能面をつける
芥川は驚きからか、少し目を見開いた
異能力を発動したことで、文字の羅列とともに
「私の異能力___『仮装人物』は、私の容姿と全く同じ人間のコピーを作ることができるの」
私の後ろには大量の能面をつけた人が列になった
もちろん服、髪型も私と同じ
彼は面白そうに、口角を上げた
「それが貴様の異能力か。さあ来い。人形諸共八つ裂きにしてやろう」
「…無駄だよ」
自分でも驚くほど冷たい、感情のない声が漏れた
私の後ろに並ぶ人形たちに「行きなさい」と指示を出すと、たちまち走り出した
「はっ。所詮は人形。___『羅生門』」
そう言うと同時に、彼が身につけていた外套が風の如く此方へ向かってきた
しかし其れは幾つかの人形が、身代わりになったことで遮られる
まるで攻守が分かれているように、攻撃側と防衛側が其々の役割を果たしているのだ
これに関しては私が命令したわけではない
人形たちが、自ら意思を持って私を守ったのだ
そして攻撃側の人形たちは、黒服の男たちとあっという間に間合いを詰めた
その瞬間を見逃さず、私はポケットの中に入っていたナイフを取り出して
「居合」
と小さく囁いた
その瞬間、全ての人形がナイフを持ち
全てを斬った
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カカオ(プロフ) - Seaさん» 褒めてもらってすごく嬉しいです!カトレアは花のほうですよw醤油…考えたこともありませんでしたw (2018年2月16日 23時) (レス) id: fdcd433a9e (このIDを非表示/違反報告)
Sea - めっちゃ面白いです!続きが気になる…!あと作品と関係ないですがカトレアさんのカトレアってあの醤油のカトレアですか?← (2018年2月16日 21時) (レス) id: c676ee4e9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カトレア | 作成日時:2018年1月14日 21時