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平和って ページ4

引っ越して数日しか経っていないものの

平和なヨコハマという私の理想像は、一瞬で崩れ去ることとなる









珈琲豆が足りなくなって来たという店長の独り言を聞き、私は買い出しに来ていた







なんて気がきく子なのかしら私って!

帰ったら喜ぶかなあ…ぐへへへ









次に此処を曲がったら店に到着、というところで



突然黒いスーツを着た男が其処へ駆けて行った


其れだけなら私は別段気にしなかっただろう


男のスーツの間から見える白い服が、真っ赤に染まっていたのだ


チラッと見て危なかったらお家に帰ろうそうしよう









恐る恐る顔だけ覗かせてみる…が、何事も無かったかのような静寂が、其処にあった



(なんだ、驚いた)



私はホッと胸を撫で下ろし、歩いて行った









すると突然、目の前に先刻のような、黒いスーツを着た人々が現れた

持っているのは銃器か何かだろうか

これは危険だ、と思い戻ろうとするも



其処にもスーツを着た人々



囲まれたと気づくには遅すぎた




そのうちの…見覚えのある一人が話し始めた






「久しく見ていなかったが、何も変わっていないようだな」







薄々感じていた殺気の正体は此奴か









「なんでお前が…芥川龍之介」


「いかにも。此処を通りたくば、僕の『羅生門』と相手をしてもらう」







息を呑んだ


冗談抜きで本当に此奴は強いから









「聞けば貴様、


一晩で故郷の町を潰したらしいな」









思い出される過去のトラウマ



燃える家と人



助けてと泣き叫ぶ家族だった人たち




断片的に蘇ってきた









「あんたには関係ない!」


「首領がお待ちだ。今大人しく云うことを聞けば…」


「いい加減、其の笑えない冗談やめてくれる?」









自分で力を抑制出来るか分からないけど








やらなきゃ…店長が待ってるんだから

意を決して言葉を発した









「異能力______『仮装人物』」

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カカオ(プロフ) - Seaさん» 褒めてもらってすごく嬉しいです!カトレアは花のほうですよw醤油…考えたこともありませんでしたw (2018年2月16日 23時) (レス) id: fdcd433a9e (このIDを非表示/違反報告)
Sea - めっちゃ面白いです!続きが気になる…!あと作品と関係ないですがカトレアさんのカトレアってあの醤油のカトレアですか?← (2018年2月16日 21時) (レス) id: c676ee4e9b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:カトレア | 作成日時:2018年1月14日 21時

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