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『ころん先生！』
職員室に入った途端、そう声をかける。
先生は私を見つけると、軽く微笑んで「おめでと」と言ってくれた。
『ありがとうございます！』
「頑張ったね」
なんて優しい手つきで撫でるから、顔に熱が集中する。
「あのー…僕は？」
「え、あ…るぅとくんもおめでとう」
「忘れてましたよね」
「忘れてない！ないから!!」
不貞腐れる、るぅとくんと慌て出すころん先生。
全く、どっちが歳上なんだか。
「ま、別にいいですけど」
るぅとくんはそう言ってから、私の方をチラッと見た。
「僕、もうすぐで授業終わりそうなのでさとみ先生の所行ってきますけど…Aはころん先生といますか？」
『でも、私もさとみ先生に報告しなきゃだし』
「それは僕がやっておきますから」
彼の優しさに甘える方がいいのかもしれない。
そう思った私は、るぅとくんに「お願い」とだけ返した。
「じゃ、行ってきます。終わったらまた帰ってくるので。」
『わかった、待ってる。』
彼が去った後、ころん先生の方を見ると先生は困ったように笑っていた。
「生徒に気を使わせたくなったんだけど」
『…たまにはいいんじゃないですか？』
「ん。屋上で話そっか。」
冬の始まりという寒い時期なのにそのチョイスは謎だったが、黙ってついて行く。
『ねぇ、先生』
「ん？」
『…なんでもない』
「そっか」
別に何かを言おうとした訳では無い。
でも、話しかけたら返してくれる。
そんな当たり前の関係が嬉しくて、少しもどかしかった。
卒業まで、あと5ヶ月。
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千景(プロフ) - ゆゆさん» ありがとうございます…曲自体が素敵な歌なので、雰囲気壊しそうで怖いですが、頑張ります！(私自身、ゆゆさんの作品を幾つか拝見させて頂いているので、コメント来た時にすごく驚きました(笑)本当にありがとうございます。) (2020年1月25日 20時) (
レス) id: 0f5cbdbd1f (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - おおおお……曲の雰囲気を壊さずに世界観をぐわーっと広げていてとっても読みやすいです。私の求めていた作品見つけられた気がしてます笑 更新頑張ってください〜！ (2020年1月25日 10時) (レス) id: 1ae9e757ea (このIDを非表示/違反報告)
RIKO(プロフ) - 千景さん» いえいえ、！これからも応援してます…！ (2020年1月20日 19時) (レス) id: 2f1eb9db7f (このIDを非表示/違反報告)
千景(プロフ) - RIKOさん» そう言って頂けて嬉しいです…!!ありがとうございます。 (2020年1月20日 17時) (レス) id: 0f5cbdbd1f (このIDを非表示/違反報告)
RIKO(プロフ) - はじめまして！この作品凄く好きです！！更新頑張って下さい！ (2020年1月19日 18時) (レス) id: 2f1eb9db7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千景 | 作成日時：2020年1月14日 9時
