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大学で出される課題に使えそうな写真はないか、と裕翔が自身の持っているデータを漁り始めたのは今朝のこと。
休日だから比較的全員がゆっくり起き出して、それぞれ朝食を済ませ。
リビングで各々好きに過ごしていた。
朝晩はまだひんやりしているけど、日中は春の陽気。
そんな日に晴天となればお昼はウッドデッキで、と希望を出すのはいつも裕翔だ。
朝からずっとタブレットを手放さない裕翔に、なに見てるの?と聞いたのは知念。
知念と一緒に裕翔の背後からタブレット画面を覗き込んだのは山田。
「あ、圭人がいる」
「ん?」
これ圭人だよね、と聞かれて同じようにタブレットを見にいった圭人。
圭人は写真の場所に見覚えがあったのか、懐かしいねって笑って。
そこから裕翔とふたり、思い出話を咲かせ始める。
わくわくとした表情で一緒に話を聞く知念と山田、盛り上がりが気になって寄っていった大ちゃん。
まあそこから団子状態になるのは早いものだ。
さすがにお昼を食べている間はタブレットから目と手を離してはいたものの。
食べ終えてリビングに戻ると、また裕翔はデータの吟味を始めて。
その周りへ集まり、窮屈そうにタブレットを覗き込もうとする学生組を見て苦笑いを浮かべた薮は。
「裕翔が見られて問題ないならテレビの画面で見ればいいだろ」
指摘され、なるほど!と手を打った学生組はいそいそテレビとタブレットを繋ぐ準備をして。
そこからは大きな画面で裕翔がいままでに撮ってきた写真がスライドショーで表示され始めた。
そうすると自然にみんなの視線がそこへ集まるもので。
「見事に風景ばっかりだね」
「あとは建物くらい?」
感心というよりは、呆れが滲んだいのちゃんの感想に裕翔は当たり前って顔をして。
むしろどうして人を撮らなければいけないのか、という表情。
でも裕翔がカメラを始めた当初、すでに友人だった圭人には覚えているものも多い。
風景の写真は雄也が、建物にはいのちゃんが興味を示して。
どこで撮ったものか聞かれると、裕翔と圭人は互いに記憶を確認しながら答え。
そんな様子を眺めている薮と、一瞬だけ目が合い。
なんとなく長くなりそうだな、と判断した俺は飲み物を淹れようとソファーから立ち上がった。
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晶(プロフ) - 麻李有さん» こんばんは。さっそくお読み頂きありがとうございます。お好きな展開になっていて良かったです。今後もどうぞお付き合い下さい (8月28日 20時) (レス) id: ff1d608c56 (このIDを非表示/違反報告)
麻李有(プロフ) - こんばんは、遅い時間にごめんなさい。先日リクエストをさせて頂いた者です。こんなに早く書いていただき本当にありがとうございました!とてもとても面白くて私が好きな展開のお話でした。本当にありがとうございました。また次のお話も楽しみにしています。 (8月27日 23時) (レス) @page49 id: 6cf1168dd8 (このIDを非表示/違反報告)
麻李有(プロフ) - リクエスト了承いただきありがとうございます!いつまででも待ちます。ご無理だけはなさらないで下さい。楽しみに待っています! (8月17日 21時) (レス) id: 6cf1168dd8 (このIDを非表示/違反報告)
晶(プロフ) - トーストさん» とんでもないです。むしろなかなか思い浮かばず、出来の悪いもになってしまって申し訳なかったです。これからものんびり、お題消化していけるように頑張ります<(_ _)> (8月15日 12時) (レス) id: ff1d608c56 (このIDを非表示/違反報告)
晶(プロフ) - 麻李有さん» 改めてコメントありがとうございます。また、ご理解頂けたようで良かったです。リクエストの件、承りました。時間掛かるかもしれませんが、お待ち頂ければ幸いです。よろしくお願いします。 (8月15日 12時) (レス) id: ff1d608c56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:晶 | 作成日時:2022年8月1日 1時