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8話 ページ9

「でさー、今日の部活まじできつくてさー」


「ふーん」


「ちょっとは興味持てよ!!」

あれ以降高尾とはよく話をするようになった。
相変わらず私は学校に行ってはいないが高尾が毎日部活終わりに私の家まで来てはこの公園で話をするのが日課になっていた。
話すのは本当にしょうもないこと。
メールもたまにするような仲になっていた。


「バスケ、楽しいの?いっつもその話ばっかり」


「うん。すげー楽しいよ。今度試合あんだけど観にくる?」


「まあ学校以外なら行ってあげてもいいけど」


「まじ?絶対拒否られると思ってたわ笑きてよ、俺ちょーかっこいいから」


「高尾がかっこいいとか天地がひっくり返っても無いわね」


「梓ちゃん、ひっどー。俺これでも学校で人気者なんですけどー」

高尾はお調子者だけどいい奴だ。
こんな私とも友達になってくれる。
嫌な顔一つせず話してくれる。
たまには高尾が頑張ってる姿を見るのもいいなと思った。


「じゃあ日曜、待ってるわ!場所とか詳細はメールで送る」


「行けたら行く」


「それ来ない奴の台詞な!!絶対来いよ!」


そう言ってこちらに手を振る高尾に私は小さく手を振りかえした。

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作者名:かにかまさん | 作成日時:2024年3月13日 23時

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