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3話 ページ4

「流石に手強すぎるよな〜」

「高尾どした。悩み事?」

佐々木さんにプリントを届けにいった次の日の昼休み。
机に頬杖をつきながら昨日のことを考えていたらどうやら口に出てしまっていたらしい。
前に座る友達がニヤニヤしながら聞いてきた。

「佐々木さんって知ってる?昨日プリント届けに行ったんだけどさ〜いや〜もうこれが完敗しちゃって」


「ああ、佐々木?学校来てないやつだろ?中1の時同じクラスだから知ってるけど何?なんか言われた?」


「言われたっつーか、まあ強引だった俺が悪いんだけどね」


軽く伸びをしながら言うと友達は呆れたように言った。



「お前、やるなあ〜。よっ!流石行動力とコミュ力のお化け」



「お褒めいただき光栄でーすっと」

自分でもコミュ力と行動力は誰よりもあると思う。
誰とでも仲良くなれるし、そつなく会話もこなせる。
佐々木さんと話すのもなんとなくいける気がしたがどうも思い違いだったようだ。


「でも実際佐々木さん性格きついからな〜中1の時もそれで浮いてたし。女子と割とトラブってたから来なくなったのもそれが原因って言われてるよ」


なるほど。来なくなったのはそれが原因だったのか。
性格がきつい、なんとなく分かるかもしれない。
昨日のやり取りだけで端々に性格のきつさを感じた。
多分嫌われたと思う。というか最初から嫌われていた感じがする。

まあ、今回だけだし。そう楽観的に思っていたがその考えは数時間後見事に打ち砕かれたのであった

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作者名:かにかまさん | 作成日時:2024年3月13日 23時

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