お兄ちゃんの仕事。 ページ42
鎌嶺Side
俺は今、ある所にいる。
鎌嶺「おい。糞コスプレ蜘蛛野郎。」
土籠「あ"？」
そう、コイツだ。
名前なんて覚える義理もないし、これからも覚えるつもりなんてない。
鎌嶺「テメェ…俺の妹を泣かせやがったな？」
正直、今、自分でどんな顔をしているかわからない。
……多分、俺が睨みつけているであろう蜘蛛野郎は俺を少し見てから背を向けた。
土籠「…アンタには関係ないだろ。」
そう言って近くの棚に本を入れた。
鎌嶺「…ざけんなっ！！！」
そう言って、いつの間にか蜘蛛野郎の胸元を掴んでいた。
土籠「っ！？」
鎌嶺「お前なぁ？人の気持ち踏みにじってて楽しいか？怪異だか妖怪だかなんだか知らねぇが俺の妹を泣かせるんだったら許さん。」
ぎりぎりと音を立てて俺は拳を作った。
鎌嶺「…アイツ、親はどっちもいないんだよ。」
突拍子もない事を言えば、蜘蛛はは？と言った。
鎌嶺「…だけどな、泣かなかった。何でだかわかるか？あいつはな？俺の為に頑張って毎日笑顔でいたんだよ。俺は仕事を始めた頃、一人になる事も多かっただろうに…アイツが一番辛いはずなのに…。」
本当にあの時は思い出したくもない。
泣かなかったほのかに不信感を抱いた。
一瞬、ほのかを嫌いになりかけた事だってある。
でも、理由を聞いてみたら…
"お母さんとお父さんは笑っていろって言ってたんだ。…そしたらいい事あるからって。だから、お兄ちゃんにもいい事があるように毎日笑ってたんだけど…やっぱ、駄目だったかな？"
するとすぐにアイツは泣きそうな笑顔になった。
それでも…涙を流すことはなかった。
だから、アイツを傷つけない様に、色んなものから保護してきた。
…世にいう箱入り娘になってしまっても。
ただ…アイツが傷つかなければ良いと頑張った。
鎌嶺「お前にわかんのかよ。ほのかの辛さが。アイツ、中々泣かないのに、お前の事で泣いてたよ。……お前はほのかの世界の一部にもなってんだよ！！」
声を荒げたのは久しぶりだ。
……そして、泣いたのも。
蜘蛛野郎は目を伏せた。
鎌嶺「…お前の事で泣いたんなら…笑うことだってあるんだ。……………生憎、俺はお前の事を認めるつもりもない。……だがな？俺はアイツが…ほのかが笑っていればそれでいいんだよ。…だが、俺にはできなかった。」
蜘蛛野郎…いや、土籠の胸元を掴んでいた手を離す。
鎌嶺「……まぁ、せいぜい頑張れよ。……泣かせたら殺.すからな。」
俺は準備室を出た。
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リガロ(プロフ) - 花っち�擦気�» ありがとうございます！！ (2020年1月6日 17時) (
レス) id: 9e5da8d31f (このIDを非表示/違反報告)
花っち�� - リガロさん！いいくくです！コメ欄に置けば分かりますかね？ (2020年1月6日 17時) (レス) id: a210479166 (このIDを非表示/違反報告)
花っち�� - 黒崎零菜さん» ありがとうございます！実夢ちゃん担当の花っちです！すみませんでしたぁぁぁああ！！くっつくのもいいかなぁ、と思ったんですが、そしたら実夢ちゃん光寧々連写して光くん困らせられないじゃん！))って思いまして…… 褒めていただきありがとうございます！ (2019年11月14日 22時) (レス) id: a210479166 (このIDを非表示/違反報告)
黒崎零菜(プロフ) - コメ失礼します実夢ちゃんがいいキャラいてて良いと思いましたあと実夢ちゃんと光くんはくっついてほしかったとゆうおもいもありましたが作品自体は面白かったです！続きが気になります (2019年11月11日 21時) (レス) id: 943180d6d6 (このIDを非表示/違反報告)
リガロ(プロフ) - ありがとうございます！！はい！これから個性爆発させて行きたいと思います！！ (2019年10月17日 18時) (レス) id: 9e5da8d31f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リガロ x他1人 | 作成日時：2019年9月24日 17時
