episode.7 ページ7
◇貴方side
あれから、めっちゃいいお部屋に通されて一週間。まじで吃驚なんだけど。
ここに来てから、会う人達は凄く優しくて、ご飯は知らないものばかりだったけれどすごく美味しい。城下町に何回か行ってみたけれど、国民達はとてもいい人達ばかりだ。
「睡蓮、ありがとう」
睡蓮『なんじゃ』
「こんなに素敵な世界に連れてきてくれて」
睡蓮『そうか。じゃが、これからぞ?』
「……………………うん。この世界の事を知らなきゃ」
共通言語は日本語で助かった。けど、通貨とかこの世界の常識とか覚えていかなきゃいけない。やることは沢山だ。
「………………………外が騒がしいね」
睡蓮『おぬしの耳の良さには驚かされるのぅ。地獄耳か』
「お褒めの言葉と受け取っておくよ」
そぉーっとドアを開けて進むと……………ここは王の謁見室か?ちょっと扉を開けて覗き見る。
家臣「もう、国境近くまで進軍されております」
王「そうか………………」
家臣「人質の事もあります、ご決断を」
進軍?戦争が始まるのか?
ここは、小さな国。調べたけれど、軍事力はあまり強くない。人数も少ない。それもそうだ、人口自体が少ないのだから。
それに、八芳星の付いたものを持っていた人物を見かけなかった。会わなかったのかもしれないけれど、私の知っているマギではこんな小さな国は出てこなかったから、いないのかもしれない。只の憶測でしかないけれど。
家臣「王よッ!!」
王「ッ…………兵を集めてくれ」
「………………」
睡蓮『面白いじゃないか』
「戦争なんて面白くない、けど、こんなに優しい人達が困っているのを見過ごすのも嫌だ」
睡蓮『良い機会じゃないか。まだ使ったことがないだろう、童の金属器』
「……………行こうか」
睡蓮『そう来なくてはな』
「私、睡蓮以外何も持っていないよ?」
睡蓮『攻撃は最大の防御。そなたぐらいの能力を持っていれば、逆に邪魔になる』
「…………………信じちゃうよ?」
睡蓮『ほぅ、信じてくれるのか』
「……………………じゃあ、行こうか。使い方教えてね」
睡蓮『当たり前じゃ、早々に死んでもらってはつまらん』
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ゆきな☆(プロフ) - アメジストさん» 初めまして、コメントありがとうございます。とても嬉しいです!これからも更新頑張ります! (2021年1月17日 7時) (レス) id: eaaa1b941d (このIDを非表示/違反報告)
アメジスト(プロフ) - はじめまして!(^^) 面白くて一話を読んだ瞬間、星10を押して、お気に入りに登録してしまいました。w これからも応援してます!更新頑張って下さい! (2021年1月17日 2時) (レス) id: d53da3229c (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな☆(プロフ) - しゅーがさん» コメントありがとうございます!嬉しいです!頑張ります! (2021年1月14日 13時) (レス) id: eaaa1b941d (このIDを非表示/違反報告)
しゅーが - マギ大好きなので本当に嬉しいです!これからも応援してます! (2021年1月13日 21時) (レス) id: 836c6276bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆきな☆ | 作成日時:2020年12月22日 20時