episode.39 ページ39
◇貴方side
それから、私の話す英語がお気に召したらしい。めっちゃ質問してくるしどんどん吸収していく。非常に驚いています。さすがです。
紅炎「ほぅ………………英語に、ラテン文字、アルファベットか。面白いものだな」
「………………;」
紅炎「今まで多くの書物を読んだが、見たことも聞いた事もない言語だ。という事はそれだけお前の国で守られてきた証だろう。良かったのか」
「………………………強制されたのは紅炎様ではありませんか;」
紅炎「まぁ、そうだな」
いやいやいや、分かってるなら聞かないでよ。
「…………………ご内密にお願いいたします」
紅炎「あぁ、約束しよう。それと、これに見合う褒美もやろう。何がいい」
「え?」
紅炎「これだけ重要な知識を俺に教えたのだ。当たり前だろう。何がいい」
「えぇーっと…………あ!」
紅炎「言ってみろ」
「トラン語!トラン語を知りたいです!」
紅炎「ッ!?」
「………………;?」
睡蓮『一度ならず二度までも、馬鹿よのぅ』
紅炎「何故、トラン語の存在を知っている」
「あ゛…………;」
紅炎「言え」
「……………名前だけ;シンドリアに滞在させていただいた時に教えていただきました;」
紅炎「ほぅ、シンドリアか。確かに、あの近くにはトランの民が住んでいる島国があったな」
「ハ、ハイ;」
紅炎「なるほど…………いいだろう。俺の持つすべての知識を叩き込んでやる」
、、、、、、、、、、、、。
「(恐ろしいことになった、かもしれない…………………;)」
睡蓮『馬鹿よのぅ、おぬしは』
「(さっきから馬鹿馬鹿言いすぎじゃない;???)」
睡蓮『本当の事じゃろ、現に、言い返せないではないか』
「(うぐッ………;)」
それから、英語とトラン語の勉強は徹夜で続いたのだ。こんなに勉強したのは、たぶん高校受験と大学受験以来だろう。頭がパンクしそうだった。
それに紅炎様は、私のご内密にという言葉を徹底的に守ってくださった。書斎に人を全く入れず、アルファベッドを書いた紙は彼が覚えるとすぐに燃やして処理してくれた。私もそこまでしてくださるとは思わなかった。さすがだ。
あ、その後私が朝紅炎様の書斎から出てきたのを目撃されてしまった時にはガチで焦った。けれど、彼が言って何とかしてくれたらしい。感謝。
それから、皇帝陛下への謁見以外は紅炎様の書斎へ向かう事になるとは思ってもみなかったのだ。
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ゆきな☆(プロフ) - アメジストさん» 初めまして、コメントありがとうございます。とても嬉しいです!これからも更新頑張ります! (2021年1月17日 7時) (レス) id: eaaa1b941d (このIDを非表示/違反報告)
アメジスト(プロフ) - はじめまして!(^^) 面白くて一話を読んだ瞬間、星10を押して、お気に入りに登録してしまいました。w これからも応援してます!更新頑張って下さい! (2021年1月17日 2時) (レス) id: d53da3229c (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな☆(プロフ) - しゅーがさん» コメントありがとうございます!嬉しいです!頑張ります! (2021年1月14日 13時) (レス) id: eaaa1b941d (このIDを非表示/違反報告)
しゅーが - マギ大好きなので本当に嬉しいです!これからも応援してます! (2021年1月13日 21時) (レス) id: 836c6276bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆきな☆ | 作成日時:2020年12月22日 20時