第百八十五夜 ページ38
◇貴方side
久しぶりのユウの部屋。
「いつも通りの殺風景」
神田「置くもんねぇからな」
「そうだね」
私の部屋とは大違いだ。
そう思っていた瞬間腕を引っ張られて気が付いたら唇を奪われていた。
何度も何度も。
まるで、ちゃんと私がいるか確かめるように。
立っていられなくなって私の後ろにあった近くのベッドに二人して倒れ込んだ。
それでも続く口づけ。
止んだかと思ったら、ぎゅっと強く強く抱き締められた。
「大丈夫、ちゃんといるよ」
神田「……………」
「…………」
神田「まだ、怒ってるか」
「え？」
神田「…………」
たぶん、あの時のだ。何でまた十字架を背負ったのっていった事。
「……………怒ってはいたけれど、もういいよ。だって、私は何も言えないもん」
神田「………………」
「だって、自分で決めたんでしょ？だったら何も言わないよ」
神田「………………最初は、手放したかった。こんな物のために俺とアルマは………」
「うん」
神田「けど、」
「…………」
神田「俺にはこれが必要だと思った。お前の所に行くなら。俺は、イノセンスがないとお前すら守れない。それに気づかされた。
だから、今までのセカンドとしてのエクソシストとしてじゃなくて、今度こそ神田ユウとしてエクソシストになった。イノセンスを取って、お前の隣に立った」
「うん」
ユウが身体を少し離して、目の前に彼の顔が来た。
神田「俺はもう自由だ。お前らのお陰でな。だから、もうお前のそばから離れない。ずっといてやる」
「うん、私も。ずっといる。これから、大きな戦いが待ってるけど、でも、ユウのそばで一緒に戦うよ」
神田「あぁ」
たとえ、あのお母さんの皮を被ったＡＫＵＭＡが来ても。
ちゃんとエクソシストとしての仕事を全うするよ。
お母さん、お父さんがしたように。
皆を、守るんだ。
.
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ゆきな☆(プロフ) - レーナさん» ありがとうございます( ´ ` *)更新遅くなってしまってますが頑張ります(*^^*) (2020年2月24日 20時) (
レス) id: eaaa1b941d (このIDを非表示/違反報告)
レーナ - 続き見たいのです！頑張れんこん！ゆきな☆様！ (2020年2月24日 20時) (レス) id: c89295cbe6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな☆(プロフ) - ナナさん» ありがとうございます( ´ ` *) (2020年2月17日 8時) (レス) id: eaaa1b941d (このIDを非表示/違反報告)
ナナ - 凄く面白いです！ (2020年2月17日 0時) (レス) id: c9731af75b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきな☆
| 作成日時：2020年1月26日 17時
