〇〇しないと出られない血鬼術 肆

煉獄さんと薬【リクエスト】 ページ7

【薬を飲まなければ出られない部屋】


お題の下に、いたって普通の透明な飲み物が置かれていた。

が、状況が状況。怪しむに越したことはない。


「うむ！変な味はしないぞ！」


『煉獄さぁぁぁぁんんんん！？なに飲んでるんですか！？危ないじゃないですか！』

急いで飲み物を煉獄さんから取り上げる。

すでに半分ほど飲み干しているが、体に異常はないだろうか。

「Aくん！」

不意に名前を呼ばれ肩が震える。

視界に映る、煉獄さん。


その顔からは溢れんばかりの愛情が満ちており、それは、私に向けられていた。


「今日も可愛らしいな！寝癖がついてるな！そんなところも可愛いぞ！お、呆けた顔をしているがどうした！？そんな顔も可愛いぞ！」

愛情を全身で発信する煉獄さんでも、ここまで愛を囁くことはないため、体が固まり、ほっぺに熱が集まる。

煉獄さんは、自分で言ったことなのに顔を赤くし、必死に口を抑えようとするが、その口からはまだ言葉を紡ぐ。


「初めて会ったときから、君をずっと見てたんだ！君だけを見てた。そして、手に入れた。


その可愛らしい顔も、悲しげな顔も、苦しげな顔も、怒ってる顔も、全て俺のものだ。



愛してる」


『れ、煉獄さ_____』

優しく抱きしめられ、煉獄さんの匂いに包まれる。



「惜しいな……もう少しこの部屋でAと俺の2人きりを楽しみたいが」


不意に名前を呼び捨てにされ、脳が追いつかなくなり、涙が出る。


そんな私の涙をぬぐい、煉獄さんが言う。


「泣くな…………Aには、ずっと隣で笑っていてほしい」



【煉獄さんが、素直になる薬を飲んだので、お題達成。部屋を出てください】




おや？ここんさんに言いたいことがあるみたいです！


「リクエストありがとう！！！！！！

いや〜前作からリクエストしてもらってたのに遅れて申し訳ない！！

そして、心優しい言葉にとても感謝している！

ありがとう！
君のおかげで、俺は今日も頑張れる！

これからも、いや、来世でも隣にいてくれ！

そしたらきっと、いつまでも頑張れるからな！


リクエストありがとうございます！







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