第七話 恐怖は絆で誤魔化せない☆ ページ9
「私、逃げないからね!」
私が少し力を込めて言うと、若武が大声を出した。
「いいから帰れよ!!」
私は硬直。
若武の噛みつかんばかりの勢いが怖いのもあったけど、何より自分の情けなさが悔しかった。
なんで?
私、居ちゃだめ?
「私は皆の足手まといなの・・?」
恐る恐る聞くと、上杉君が悔しそうに言った。
「俺たちだって危険かもしれねーんだよ。勇気とか、絆とかでなんとかなるわけじゃねーんだ」
突き放されたような感じがして。
なんだかとてもショックだった。
そんな私に黒木君が優しく言った。
「大丈夫だから。アーヤの気持ちもわかるけど、怖いでしょ?その気持ちを俺たちが和らげることは
残念だけどできないんだ」
口調こそ丁寧だけど、私の心に突き刺さる言葉。
要約すれば『危険だから行くな。俺たちには責任とれない』ってことでしょ?
「ヤダ。皆がなんて言おうと、私は行く。危険ならなおさら!!
だって、仲間でしょう?」
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作者名:ハナビ&本 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/manyamanya1/
作成日時:2018年12月23日 22時