私の気持ちも知らないで！

9mm ページ10

あの鬼の任務から１ヶ月。

任務で怪我をすることも無く

淡々と時間が過ぎていく。


ひとつ不満といえば

炭治郎が最近構ってくれないことだ。


前まではやめてよ！ってくらい

私の事心配してきたり

ずっと頭を撫でてたりしたのに、

最近は全くない。





え？なんで？？とうとう妹扱いすら

されなくなったみたいな？？？





( •́ㅿ•̀ )しょぼーん






確かに妹扱いは嫌だったけど

頭撫でてもらうのとか大好きだったし

話しかけてもらえるのも嬉しかった....




じわ....と涙が滲んでくる


おかしいな、なんで泣いてんだろ

別に炭治郎に期待してた訳じゃないのに




1人でグズグズと部屋の隅っこで目をこする



あぁもう。止まってよ、









炭｢っえ、Aなんで泣いてるんだ？！？！｣



そこには愛おしい人。


ぶわっと更に涙が出てくる


炭｢うわぁぁ！ちょ、A！泣かないでくれ！｣


炭治郎の羽織で優しく目を拭かれる


『炭治郎のせいだもん....』


炭｢え？！俺なにかしてしまったか？？？｣


『だって炭治郎私の事構ってくれないんだもん』


涙が止まらないのと一緒で

本音がぽろぽろと零れる


炭｢っ、そ、それは....｣


少し炭治郎が俯く


やっぱり私嫌われてるんじゃ....？




いつもは炭治郎のそばにいると安心するのに

今だけは傍に居たくない...





その場から走って逃げていく。

後ろで炭治郎の声がするけど今は聞こえない振りを。









1人庭で蹲って泣く

涙は止まらないし

炭治郎のそばにいたくない。









泣き疲れたからか

急に睡魔に襲われる

重いまぶたに対抗することなく

夢の世界に入り込む。

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