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それからしばらく経った。
あ、そろそろ休憩時間じゃないかな。
「 ご馳走様でした! 」
松川さんを見て、笑いながらスポドリの籠を持つ。
ご褒美貰ったんだからこんなの朝飯前。
上機嫌で、一歩を踏み出そうとした。
すると、ひょいっと松川さんに取られた。
「 あ、ちょ、悪いですって! 」
「 別にこのくらい余裕だし、目の前で女子が持ってるのに何もしないやつは男じゃないでしょ 」
フッと笑いながら簡単に体育館に持っていかれた。
いや、男前やないかい。
「 松つん先輩!一生付いていきます!」
「 おー 」
私は松川さんを見送り、畳んだタオルを手に持って体育館に入った。
するとタイミングよく「 休憩! 」と叫ぶ及川さんの声が聞こえた。
その声が響いたすぐに続々と集まってくる部員達。
どーぞ!と言いながら渡す。
すると視界の端に松川さんが映った。
「 松川さん!どーぞ!! 」
松つん先輩のもとに駆け寄り、タオルとスポドリを渡す。
皆はその光景に「 、、、? 」という表情をしていた
「 まてまてまて。……あれ?1番に岩泉に駆け寄らず松のとこに行くのか?え?? 」
私と松川さんの間に入り込んでくる花巻さん。
「 私の師匠ですから!…あ、今日だけですけどね 」
「 ……え?どういうことだよ松〜 」
「 そうだよ松つん!なんで松つんなのさ!! 」
松川さんに詰寄る花巻さんと及川さん。
2人を置いて、岩泉さんに駆け寄った。
「 どーーぞ!岩泉さんっ! 」
そう言って渡すと岩泉さんは「 ……さんきゅ 」と意味深な顔をしていた。
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作者名:しゅがあ@本垢 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=78c0d17521a8193583c78824419caf61...
作成日時:2020年3月5日 22時