無事を確認 ページ30
本家で若と修行中、姉さんに声をかけられて私は顔面から地面といちゃついた。
「あ、ごめんね…」
「い、いえ…」
「花開院の息子さんがAちゃんに用があって来てるよ」
応接間にいるからね、とそれだけ言うと湯のみを持って歩いて行ってしまった。
これは来いってことですね。ともあれ若の支持がないと自由がないのと同然なので問いかけるように視線を若に向けた。
「一旦休憩だ。行ってこい」
「はーい」
急に気が抜けて間延びした返事を返すとしっかり返事しろ、と尻に飛び蹴りされた。絶対3倍に腫れた。
「はーい！良い子のみんなー？こーんにちはー！！」
「うぜぇなそのノリ」
「あ゛？喧嘩なら買うぞ？あ？」
勢いよく襖を開けて歌のお姉さんになりきるも、のってくれずにただ私が滑っただけになった。
ムカついたのでオラつきながら花開院の正面に座る。
話は？と視線を向けても真っ直ぐにこっちを見てくるだけで口を開く素振りも見せない。
多分タイミングを図ってるだけだから休憩を兼ねて置いてあったもう一つのお茶を啜る。 はー、と一息つくと花開院はやっと口を開いた。
「この前は助かった」
「あぁ、助かってよかったよ。もう体力戻った？」
「まだ完全復帰まではいかないがもう動ける」
休んでばかりだと体もなまるからな、と言いながら背後にあった包を私の前に差し出してきた。
「ほんの気持ちだが礼だ受け取れ」
「別にお礼もらうためにやったわけじゃないんだけど」
「借りは作りたくない」
黙って受け取れ、と無言の圧力を頂いたのでここは素直に受け取ることにした。
「お前こそ火傷はいいのか」
「うん、大丈夫」
「包帯グルグルで言われてもな」
「跡残ってるだけ。傷はもう何ともないよ」
解いて巻きなおすのも面倒なので見せないし、人に見せたくない。けど痛くないので大丈夫。
「…」
「しょうがないって。結界師やってんだからいつかはつく傷だよ。無傷の方が凄いよ」
ヘラっと笑っていると腕を掴まれてまじまじと見られた。すぐに投げられたけど。
「確かにな、邪魔したな」
用は済んだようで立ち上がって玄関の方へと向かって行った。
私もグダグダしていられないのでお茶を飲み片付けて修行を再開した。
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福永ふたば(山きりん)(プロフ) - 爽藾さん» コメントありがとうございます！お待たせてしてしまい申し訳ありません...纏めている最中なのではありますがリアルが忙しく中々まとめきれていない状況です。ですが待っている方がいると分かったので早めに番外編も作っていきたいと思います。お待ち頂けたら幸いです (2018年10月9日 17時) (
レス) id: b99f0074da (このIDを非表示/違反報告)
福永ふたば(山きりん)(プロフ) - 森田菜々子さん» 初めましてコメントありがとうございます。メイ・チャンとはどちらの作品の方でしょうか...？申し訳ありません...知識が豊富でないものですから... (2018年10月9日 17時) (レス) id: b99f0074da (このIDを非表示/違反報告)
爽藾(プロフ) - 図々しいかとは思いますが、二人がくっついたあとの話がみたいです。煤神家の五代目とは何かしたのかとか… (2018年10月7日 23時) (レス) id: 273b9264d5 (このIDを非表示/違反報告)
森田菜々子 - お願いあるんだけどいいですかな？ぬらりひょんの孫のキャラ×メイ・チャンの恋愛短編集で作って貰いますかな？メイ・チャンはぬら組で長女のラストと長男のグリードと次男のエンヴィーの妹を設定で (2018年9月3日 18時) (レス) id: e772f145ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：福永ふたば | 作成日時：2017年12月16日 19時
