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「あ」
「でっ」
あることに気がつき顔をずらすと後ろの棚に顔をぶつけてしまったようだ。
「あっごめん。扉壊していい?」
「あ、あぁ別に構わない」
「顔そこのままで1ミリも動かないで」
気がついたことは花開院が頭をこちらに傾けると結界を作れるスペースが出来るということ。私天才かもしれない。
花開院の頭になにか当たるのも嫌なので手でガードして結界を作り出すために人差し指と中指を立てる。
「結、よいしょー!」
小さい結界を横にビョーンと伸ばして扉をぶち壊す。
何回か繰り返して1人通るのに十分なスペースを確保できた。
「花開院、投げるから受け身とって」
「分かった。頼むぞ」
「せーの!」
投げる勢いで頭打った!痛い!!
「お前!棚!」
「えっ?」
「…心配した俺が馬鹿だった」
私1人ぐらいなら結界も大丈夫だろうと思って結界をはっていたら何やら叫んでるのでビックリしてると私の顔面向けて式神を繰り出された。この人は人を殺す気か。
「ったく。おい、結界崩すなよ。今誰か呼んでくるから」
「はーい」
…あいつの太もも綺麗だな(最低)
あ、やべ。足捻っちゃった☆
もう両足怪我してることになるーーもうやだーーー見回りも出来ないーー!!!でも無理やりやらされる結末ーーー!!
「おい、生きてっか」
「生きてません」
「魔魅流!この棚壊せるか」
「やってみる」
伏せたまま待っていると魔魅流さんによってことの元凶である棚が壊され私は無事小屋から救出された。
「なんでこんなちっさい小屋あるの」
「さぁな。お前足」
「あぁ、捻った。今夜はテーピングしてやれば大丈夫だし、問題ないよ」
「どこが大丈夫だぁ?」
「いーーーだだだだだだ!!!!!!」
遠慮なしに足をありえない方向に曲げられ私は悲鳴をあげながらギブ!!!と地面を光が発しそうな速度で叩いた。
「はぁ、元はと言えば俺らが悪い。治療はしてやる」
「おお、てんきゅ」
「…今日の見回りすんのか」
「うん、まぁ、しなきゃねぇ」
「大丈夫なのか」
「大丈夫大丈夫。これ以上の時あったし」
大丈夫と意思表示に親指を立てると真逆に曲げられ、これ以上怪我してたまるか!と煤神パンチを繰り出した。ちなみに避けられた。
その後魔魅流さんに抱えられお家へ入り治療してもらった。テーピングを有難く頂いてガッチガチに固定するとその手慣れ加減に治療してくださった陰陽師の方に軽く引かれた。泣いた。
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福永ふたば(山きりん)(プロフ) - 爽藾さん» コメントありがとうございます!お待たせてしてしまい申し訳ありません...纏めている最中なのではありますがリアルが忙しく中々まとめきれていない状況です。ですが待っている方がいると分かったので早めに番外編も作っていきたいと思います。お待ち頂けたら幸いです (2018年10月9日 17時) (レス) id: b99f0074da (このIDを非表示/違反報告)
福永ふたば(山きりん)(プロフ) - 森田菜々子さん» 初めましてコメントありがとうございます。メイ・チャンとはどちらの作品の方でしょうか...?申し訳ありません...知識が豊富でないものですから... (2018年10月9日 17時) (レス) id: b99f0074da (このIDを非表示/違反報告)
爽藾(プロフ) - 図々しいかとは思いますが、二人がくっついたあとの話がみたいです。煤神家の五代目とは何かしたのかとか… (2018年10月7日 23時) (レス) id: 273b9264d5 (このIDを非表示/違反報告)
森田菜々子 - お願いあるんだけどいいですかな?ぬらりひょんの孫のキャラ×メイ・チャンの恋愛短編集で作って貰いますかな?メイ・チャンはぬら組で長女のラストと長男のグリードと次男のエンヴィーの妹を設定で (2018年9月3日 18時) (レス) id: e772f145ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:福永ふたば | 作成日時:2017年12月16日 19時