【stpr】Mafia Princess 【紫】

Episode１３ 【出陣】 ページ15

バーの外には車が止まっていて、皆もう乗り込んでいた




７人乗りの黒いリムジンカー




〜ボス「これにするよ…気に入った…」〜





とボスが一目惚れした車、懐かしいな…




車相手に嫉妬してた…




このリムジンはデカイ、７人乗りだから当たり前だけど…




出陣するにはデカすぎる気がする、けど仕方がない




誰か２名ほど屋根にしがみつけば小さい車でも行けるけど、流石にね…




何よりボスが選んだ車だし…




『お待たせ〜』




いつもの席に座りドアを閉める




定位置は決まってる




運転手席にさとみくん




助手席にはジェル




私はジェルの後ろで、すぐ左にドアがある




私の右隣には莉犬




後ろの3人席には、真ん中にボスで左右にころんとるぅと




理由は、ボスを少しでも外から見えないように




莉犬が私の隣なのも、ボスの隣に座ってもおチビだからボスが隠れない




それを言ったらころんが座ってもボスが隠れてないけど、莉犬よりはね…




さとみくん「じゃあ出発しますよ〜」




A/莉/こ「は〜い」




ボス「頼みますよ〜」




ジェル「安全運転でな〜」




るぅと「道、下から行った方が空いてますよ」




……なんとも緊張感のない車内




これから一人の人間を絶望させに行くってのに…




まぁアイツの自業自得、因果応報だけどね




さとみくんはるぅとの言うとおりに、下の道を通って目的地に向かった




ーーーーー
さとみくん「っうい〜到着ですよ」




私達はさとみくんにお礼を伝えて、車から降りる




ジェル「じゃあ行ってくるわ」




さとみ「うん、俺ら裏に車停めてるから」




ジェル「了解」




ジェルが扉を閉めると、ボスとるぅとを乗せたさとみくんカーは屋敷の敷地から出ていった




『じゃあ時間差で入ってきてね』




莉/ジ「了解」




私は頷いてから大きな豪邸の玄関に向かった




ころん「おっと、ここからは僕がエスコートするよ」




珍しくおとなしい声でころんが言った




『宜しく、マイダーリン』




ころん「『マイダーリン』って！『あなた…♡』だろ？」




『やだね！絶対言うもんか！ボスの為に取っておくんだもんね！』




ころん「なんだそりゃ…」




呆れたように笑いながらも、ちゃんと腕を出してくる辺りかっこいいと思っちゃう




まぁ…ボスには負けるけ…




ころん「よし、入るよ？」




『あっ…うん…！』




私達は扉を開けてパーティーに踏み入った

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