【stpr】Mafia Princess 【紫】

Episode１５ 【私の猫】 ページ17

もしかして莉犬がこの前見たのって…




『ころん、ちょっと可愛い子でも見て待ってて』




ころん「えっ…!?ちょ…A!?」




席から立ち、不自然に思われないように歩く




そしてスマホを隠しながらアイツを写真に撮る




ゆっくりジェルたちの様子を見ながら、廊下に続く通路の近くに立ってるお手伝いさんに近付く




『ちょっと良いですか？』




お手伝いさん「はい、何でしょうか？」




私は手招きでお手伝いさんを廊下に誘い出す




この子若いなぁ…バイトかな…？




アイツの汚い金の為に働くなんて…




でも取り敢えず…




『ねぇボク？私のお願い聞いてくれる？』




今は私の猫よ…




お手伝いさん「…！///何ですか？」




私は、ボクが持つトレーの上にあるシャンパンを手に取る




そして底を抑えながら、グラスに優しくキスしてトレーに戻す




そのままボクの手を引いて、廊下からジェルたちの方を見る




まだジェルたちの近くにアイツは居た




『今私が愛を加えたシャンパン、あそこにいるジェントルマンに渡してくれる？』




ボク「…？あの…緑のネクタイの方ですか？」




『そうよ、でも私からと言ったら駄目、そういうのは自分で言うから…貴方は普通に渡すだけ、出来る？』




廊下から顔を出すのをやめて、ボクを見る




ボク「その前に、貴方を信じていい確証がありません…」




あらあら…良い子、育ちが良い




『大丈夫…(ナデナデ)あの人はね、私の想い人なの…彼も私からだと気付くわ』




ボク「でも…」




はぁ…




『じゃあちょっと待ってて』




私はスマホを取り出し、るぅととのLI○Eを開く




Aいきなりごめん、MYRのスパイがいて…こいつと私の合成写真作れる?
A写真を送信しました




さっき撮った写真も送って、少しすると既読が付き、15秒程すると写真が送られてきた




私とアイツがデートしてるような写真、完璧…




Aありがとう




私はトーク画面を閉じて、ボクに写真を見せる




『信じた？』




ボク「………分かりました、渡せば良いんですね？」




『そう、バーでマスターが「あちらのお客様からです…」とかって言うでしょ？それと同じ』




ボク「あ〜」




『上手くできたらご褒美あげる…』




ボク「…///……行ってきます…」




良い子…




ボクがパーティーに戻って、少ししてから私も戻った

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