36話 こはくside ページ37
「あのさ、わし…ト、トイレに行きたいから先に行っといてくれんか？」
『え？トイレ？うん、別にいいけど？じゃあ、先に行っとくね』
そう言って歩き出すAはん
「行ったな、よっしゃ」
Aはんが行ったのを確認し先ほどAはんがやっていたUFOキャッチャーと向き直る
「えーとAはんが狙ってたのは…これやな！」
Aはんが狙っていたのは耳に桜をつけた猫だった
「これか…」
ｳｨｰﾝ ﾎﾟﾄｯ
「これ案外難しいな…」
Aはんが苦戦していた意味がわかった
また100円また100円と吸い込まれていくお金
ついには、Aはんが使った1100円も超えてしまった
「これだけやって取れへんのか…」
そしてもう100円入れてやってみる
「お？」
1つだけアームに引っかかりそれが落ちる
見てみると犬のストラップ
Aはんがはしいものではなかった
「……もっかい！」
また100円を入れて、ついには1900円
「に、2000円目!!」
100円を入れた
すると、アームに引っかかる
なんと猫のストラップだった
「やった!!」
今のわしは目をキラキラさせているだろう
「早く戻らんと」
急いでAはんのところに戻る
Aはんはオムライスを食べていた
(相当お腹空いてたんやな…)
「Aはん！」
その声に振り返るAはん
『こはく君！遅かったね』
「すんまへん…」
わしはそう言い、Aはんの前に座る
「実はな、これ」
そう言ってさっき取った猫のストラップを出す
するとAはんは
『え、これ…』
『なんで…』
戸惑っているような嬉しいそうなそんな表情をしていた
さっきの猫以外の犬も見せるとお揃いと言われた
犬と猫両方見ると、確かにそうだった
耳にどちらも桜がついていた
わしなんかとお揃いで良かったのか不安で聞いてみる
するとAはんは
『ううん！こはく君とがいい！』
微笑んで答えてくれた
「っ…」
一瞬、胸が締めつけられたような感覚がした
お揃いがいいと言ってくれたのは初めてだ
こんなにも誰かの笑顔が素敵だ、綺麗だと思ったこともなかった
誰かと一緒にいるのが温かいと思ったのも初めてだった
外に出れば自分の感じたことのないものも感じられたけど
まだ感じたことのない気持ちだった
わしは
Aはんのことが、好きなんやな…
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唏浪(プロフ) - 氷雨さん» その気持ちわかります…！私も推しにされるとヤバいです… (2023年1月1日 21時) (
レス) id: fde1dd71ac (このIDを非表示/違反報告)
氷雨(プロフ) - HiMERU様の姫抱き最高なんですが？？？？ (2022年12月30日 21時) (レス) @page49 id: 6b8a2a10b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：唏浪 | 作成日時：2022年11月20日 19時
