31話 ページ32
ゲームセンターに最初に行くと決めた私達はゲームセンターに向かっていた
周りがガヤガヤしてか、不思議と気まずいという空間はなかった
「そういえば、もう少しでクリスマスやなぁ」
ふとこはく君が呟く
『あ、そういえばそうだったね』
周りを見ればツリーやサンタクロースの飾りが色んなところにあった
「Aはんは、クリスマスに誰かと一緒にいるん？」
こはく君が気になったのか、そんなことを聞いてくる
『え？いや特にそういう約束とかはしてないかな』
「そうなん？」
『まぁ昔は1人じゃなかったけどね』
昔はお母さんと一緒にいたなぁと思い出す
「？親とかなん？一緒にいたの」
『ああ、うん』
「ほっか。……あ、このエレベーター乗ったら着くで〜」
こはく君は気を利かせてくれたのか、その話題をそらしてくれた
『あ、うん』
「うわ、まぁまぁ人乗っとるなぁ」
ショッピングモールが賑わっていたら、移動手段のほとんどもエレベーター
みんな同じ思考をしているのかなかなかの人が乗っていた
(これじゃぁ、押しくら饅頭だよ…)
『ねぇこはく君、次のエレベーターで……』
次のエレベーターで行こうと提案しようとすると
「Aはん乗るで〜」
『え、ちょ！』
こはく君は私の手を引っ張りエレベーターに乗った
エレベーターの中はぎゅうぎゅうしていた
『こはく君、次ので普通乗るよね？』
「すんまへん、つい…」
『ついって、私結構この状態、耐えられないんだけど…』
エレベーターの中で私は押し流されていた
でもこはく君が手を掴んでくれた…までは良かった
でもこはく君が引っ張った反動で私はこはく君の胸元に倒れた
こはく君が受け止めてくれたけど、そのまま動けず、私達は
今、ハグをしている状態でいた
『こはく君、離し…て、ほしいな…』
「そんなん言うても、離れようにも離れられん」
ドクドクと私の心臓の音か、こはく君の心臓の音か
それとも、両方か
大きく波打つようにずっと跳ねていた
自分より年下のはずなのに、こはく君の顔が上にある
マスクをしていてもまったく隠せていないアイドル感
こんな綺麗な人にハグされてていいのか
こはく君の顔を少し見ると目があった
こはく君はそれに気づいてすぐに目をそらしたけど
彼の綺麗なピンク髪の隙間から見えた耳は
赤く染まっていた
それに反応するように、私の心臓はまた大きく跳ねた
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唏浪(プロフ) - 氷雨さん» その気持ちわかります…！私も推しにされるとヤバいです… (2023年1月1日 21時) (
レス) id: fde1dd71ac (このIDを非表示/違反報告)
氷雨(プロフ) - HiMERU様の姫抱き最高なんですが？？？？ (2022年12月30日 21時) (レス) @page49 id: 6b8a2a10b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：唏浪 | 作成日時：2022年11月20日 19時
